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演芸
「演芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
演芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
司令部では、午前に招魂祭《しょうこんさい》を行った後《のち》、余興《よきょう》の
演芸会を催《もよお》す事になった。会場は支那の村落に多い、野天《のでん》の戯台《....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
《ほぼ》午後九時と九時三十分との間でございます。当日私は妻と二人で、有楽座の慈善
演芸会へ参りました。打明けた御話をすれば、その会の切符は、それを売りつけられた私....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
《だみごえ》高く喚《よば》わりつつ、外面《おもて》の幕を引き揚《あ》げたるとき、
演芸中の太夫はふと外《と》の方《かた》に眼を遣《や》りたりしに、何にか心を奪われ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
村の故老などにいろいろ聞きあわした末、その幼童が静枝という名を名乗って、徳島市の
演芸会社の社長の養女に貰われていたところをつきとめて、それで無理やりに東京へひっ....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
?」 私は思わず訊き返した。 「はい、それが、あの……あれはなんでも、ラジオの
演芸が始まる頃でしたから、宵の七時半か八時頃と思いますが、その頃から、なにかあっ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
近づきつつあるものらしい。さっき喫茶店リラで紅茶を啜っていたときには、八時からの
演芸放送のトップとして、ラジオドラマ「空襲葬送曲」が始まったばかりのところだった....
「空襲警報」より 著者:海野十三
五キロほどいった高田連隊の高射砲隊だった。 義兄が出てゆくと、間もなくラジオの
演芸放送がプツンと切れ、それに代って騒然たる雑音が入って来た。なんだかキンキン反....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
リと髪をつけたのである。 「私、こいしい、おっかさん。」 前刻から――辻町は、
演芸、映画、そんなものの楽屋に縁がある――ほんの少々だけれども、これは筋にして稼....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
返った。そのかわり横田圃へ振落された。 ただこのくらいな間だったが――山の根に
演芸館、花見座の旗を、今日はわけて、山鳥のごとく飜した、町の角の芸妓屋の前に、先....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
ひきたてられて、『報知』に入ったものである。) これらの人々によって、その当時
演芸道の復活を見たことは、また忘れることの出来ない事実である。旧物に対する蔑視と....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
数では物足りない。 『新学期行進曲』と『電気玉手箱』と『新聞社見学』と『文化放送
演芸――電気』とは、ともに放送の台本である。そしていずれも昨年JOAKから全国中継で放送されたものである。....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
ついて想を練ることは殊の外愉快なものである。これは「子供の時間」である。が早く「
演芸放送」の時間に堂々と科学小説が打って出る日が来てもいいと思う。このときに、音....
「思い」より 著者:伊丹万作
とである。たとえば、今の社会の一般文化、なかんずく娯楽的性格を持つた芸術、ないし
演芸のたぐいを見渡して、どこに映画がとつてもつて範とするに足るものがあるかという....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
と云う民衆芸術論はない。ただ実際方面では、特に平民労働者の為めに催すと云う従来の
演芸会は、総て此の種のものであった。又、若し島村抱月君が、多少そう云う風に臭わし....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
身許しらべが始まるだろうと思われるから、ちょっと申し上げておく。(大正一四・二・
演芸画報) (昭和三十一年二月、青蛙房刊『綺堂劇談』所収「甲字楼夜話」より)....