漕ぎ戻す[語句情報] » 漕ぎ戻す

「漕ぎ戻す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漕ぎ戻すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
力でなければ買えなかったのである。 帰りには元《もと》来た路を同じ舟で揚場まで漕ぎ戻す。無要心《ぶようじん》だからと云って、下男がまた提灯《ちょうちん》を点《....
海亀」より 著者:岡本綺堂
り言うから、これも何かの幻覚か錯覚だろうと思って、深くは気にも留めずにともかくも漕ぎ戻すことにすると、美智子さんはなんだか物にでも憑かれたように、発作的に気でも....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
で、風雨の烈しい晩、休む時はさし措き、年月夜ごとにきっとである。 且つ仕舞船を漕ぎ戻すに当っては名代の信者、法華経第十六|寿量品の偈、自我得仏来というはじめか....
追放されて」より 著者:神西清
ターシエフカにゃ、新しい医者が来たという噂だ。」 旅行馬車を艀へ引張り込んで、漕ぎ戻す。セミョーンがヴァシーリイ・セルゲーイチと呼んでいたその男は、厚い脣を固....