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漢人
「漢人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漢人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
る。ダネックと折竹は、その日の夕がた新来者の宿を訪れた。
そこは、折竹と懇意な
漢人の薬房で、元肉、当帰樹などの漢薬のくすぶったのが吊されている。店をとおって奥....
「草枕」より 著者:夏目漱石
ある」 「広沢《こうたく》をして日本の能書《のうしょ》ならしめば、われはすなわち
漢人の拙《せつ》なるものと云うたのは、徂徠だったかな、和尚さん」 「わしは知らん....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
取し、その文明を荘厳にしたのである。古代支那の文明は今日の研究では、南種に属する
漢人種のものではなく、北種によって創められたものらしいと言われているが、その王道....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ず東へ折れて、到頭見えなくなってしもうた。
半歳の後、彼は郷里の南部で死んだ。
漢人の詩に、
歩出城東門、 遙望江南路、
前日風雪中、 故人従....
「李陵」より 著者:中島敦
帷幄《いあく》に参じてすべての画策に与《あず》かっていた。李陵はこの衛律を始め、
漢人《かんじん》の降《くだ》って匈奴の中にあるものと、ほとんど口をきかなかった。....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の意義を邦人に説明せんと試みられた。 第一「リベルチ」トハ、自由ト云フ義ニテ、
漢人ノ訳ニ、自主、自尊、自得、自若、自主宰、任意、寛容、従容等ノ字ヲ用ヒタレドモ....
「今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
さえも、海という自由な広い道を通って、人類的にはアイヌ、ツングウス、インド支那、
漢人、ネグリート、インドネシアなどがまじりあった民族が今日日本人として栄えている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と住とのすべては、手入らずに白雲のものとなったのです。楚人《そじん》これを作って
漢人|啖《くら》う――と白雲がわけもなく納まって……
やれやれ、世話を焼かせや....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
り推さばこの傳説作者は、天地人三才の思想を背景にして、之を創作せるものなるべく、
漢人殊に儒教が天子に望む所は公明正大、その間に一點の私を插むなからんことなれば、....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
明かすまでのこともないであろう。私は、イルクーツクの日本語学校で育てられたとき、
漢人に興味を持った、魯人の一人にもてあそばれて、かような痕を残すようになった。そ....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
知し給えるものなるか否かは、自ずから別問題なりとするも、当時の我が使者たりし帰化
漢人等が、これを宋の天子に呈したものであることは、疑いを容れない。そしてその記す....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
およそ東亜の諸人種諸民族中において、かくの如き毛深いものは他に殆どこれを見ない。
漢人、満人、蒙古人、朝鮮人、乃至台湾、馬来の人々に至るまで、僅かに鼻下と下顎とに....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
腐去するを待って骨を洗い、もとの形に整えてさらにこれを墓に葬るものである。台湾の
漢人は高さ二尺余の瓶の中に、関節の部分は藁などで縛って膝を折り腕を曲げた姿勢に作....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
年司馬|達等の子多須那が出家して、徳斉法師といったとある。推古天皇朝の留学僧|新
漢人日文を後に旻法師ともいっている。大化元年紀には、沙門狛大法師僧歌」として、「....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は恐れていない。故に防共の第一義は民心を安定し、安居楽業を与える事である。多くの
漢人に対し共産主義の害毒を日本人に対するように宣伝をしてもどうも余り響かないらし....