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「漢和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漢和の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
しやかに「勤倹尚武」を教えたであろう。父の教えた所によれば、古い一冊の玉篇の外に漢和辞典を買うことさえ、やはり「奢侈文弱《しゃしぶんじゃく》」だった! のみなら....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
云ってまた下へ下《お》りて行くのも、やはり気が進まなかった。彼はとうとう机の下の漢和辞書を枕にしながら、ごろりと畳に寝ころんでしまった。 すると彼の心には、こ....
御身」より 著者:横光利一
か、俺ちゃんと考えといてやったんだがな。辞引《じびき》ひっぱったのやろ?」 「漢和何とかいうの引いたの。末っちゃんに考えてもらえって私《うち》いうたのやけど、....
食魔」より 著者:岡本かの子
十二畳の本座敷なぞは唐木が使ってある床の間があって瀟洒としている。蛍雪はその後、漢和の辞典なぞ作ったものが当り、利殖の才もあってだんだん富裕になった。表通りの店....
河明り」より 著者:岡本かの子
って、三面鏡の化粧台を店員たちに運ばせて、程よい光線の窓際に据えて行った。一度は漢和の字引をお持ちでしたらと借りに来て、私がここまでは持って来ないのを知り、「お....
播州平野」より 著者:宮本百合子
は整理されていた。きちんとおかれた赤とブルーブラックのインク。硯箱、和英、英和と漢和の字書。まとめて綴られている書類。教育、心理、物象などの参考書。そのわきに少....
辞書」より 著者:折口信夫
われの学生時代には、何とか玉篇というものがたくさんにあった。中国の玉篇を翻訳した漢和字典だ。これは辞書の編纂のいちばん素朴なものだ。 倭名鈔をみると、非常に組....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
文学の展望』 『ツシマ』 ※『ソーニャ・コヴァレフスカヤ』 ?『広辞林』 『漢和字典』 ※『英和』 ※??」は縦中横]『和英』 『世界経済年報』ヴァルガ ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
いう。その通りクリは日本のどこにもあるが、しかし栗は日本のどこにもない。けれども漢和字典のようなものを始めとして、いろいろの書物にみな栗をクリとして書いてあるで....