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漫才
「漫才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漫才の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
をですかい」 「いえさ、体を。ヒロポン打ちすぎるンじゃないか」 「大丈夫でさア。
漫才のワカナは一日六十本打ってもピンピン生きてまさア。それより、銀ちゃん、アルプ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
。翌日、代休を申出る勇気もなかった。二週間打っ続けに働いて、やっと休みになると、
漫才小屋へ行った。他愛もなくげらげら笑って、浅ましかった。月末になると、こともあ....
「世相」より 著者:織田作之助
ん》だ?」 「十銭芸者……。文士のくせに……」知らないのかという。 「やはり十銭
漫才や十《テン》銭寿司の類《たぐい》なの?」 帰るといったものの暫らく歩けそう....
「わが町」より 著者:織田作之助
いっしょにお渡御に出かけて、まだ帰っていなかった。 「今日びはもうなんや、落語も
漫才に圧されてしもて、わたいらはさっぱり駄目ですわ。なんせ
漫才は二人掛り、こっち....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
続しているのであろうか。さすがの円朝も時勢には対抗し得ずして、寄席はやはり漫談や
漫才の舞台となるであろうか。私はおそらく後者であろうかと推察する。円朝は円朝の出....
「思い」より 著者:伊丹万作
な歌曲が行われ、あのような浪花節が喜ばれ、また人の知るような愚劣な歌舞伎、新派、
漫才などが横行している、この一般文化の質の低さをこのままにしておいて、映画だけを....
「神経」より 著者:織田作之助
実演にも型があり、浪花節なども近頃は浪花節専門の声色屋が出来ている。講談、落語、
漫才など、いうまでもない。ラジオと来た日には、ことに型が著しい。例えば放送員の話....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
だとかお芝居だとかシネマだとか適当な場所が考えられそうなもの、それを落語や手品や
漫才では、しんみりの仕様もないではないか、とそんなことを考えていると、ちっとも笑....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
」 「……? ……」 「変な顔をするな。喧嘩のことや」 また洒落だ。 「洒落は
漫才師でも言うぜ」 いい気になるなと、豹吉はうそぶいた。 「あはは……」 男....
「影」より 著者:岡本綺堂
て仕舞って、あんたとあたしと差向いで、ゆっくりしたお芝居にゃあなりませんけれど、
漫才の掛合だと思えばいいでしょう。 (旅人は無言で考えている。) おつや....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
こぶる堂に入り得意としたものである。茶会というもの笑話劇? 茶番狂言? 猿芝居?
漫才? なにがなにやらたわいもないことのようである。 以上のように心にもない悪....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
はもう会わないだろうと思つていると、またもや出会つた。お神楽の前の人混みで手品や
漫才の櫓の下の人群のなかで、また夜店の前で、この二組は不思議に何度も行き会つた。....
「俗臭」より 著者:織田作之助
世界の十銭屋へ行って来ちゃんよ。十銭屋が一番良えわ」 十銭屋とは、入場料十銭の
漫才小屋のことである。正月の物日で満員の客に押されて
漫才をきゝながら時間を費して....
「わが町」より 著者:織田作之助
大和の在所から送ってくれたという西瓜を食べていた。 「今日びはもうなんや、落語も
漫才に圧されてしもて、わたいらはさっぱり駄目ですわ。一日に一つ小屋をもたしてくれ....
「三の酉」より 著者:久保田万太郎
――何んだ、まだそんなものかと被仰ったほうがいゝわ。 ――止そうよ、もう、
漫才は。……色気がなさすぎる…… ――どうして、こう、テレ性なんだろう、あたし....