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漫画家
「漫画家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漫画家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女類」より 著者:太宰治
その夜がはじめてでしたが、しかし、その店はあの辺の新聞記者や雑誌記者、また作家、
漫画家などの社交場みたいになっていて、焼酎を飲み、煙草を吸い、所謂《いわゆる》そ....
「リイズ」より 著者:太宰治
! そんなにゲタゲタ笑わなくてもいいんだよ。なってないじゃないか。これじゃ僕は、
漫画家になるより他は無い。」 私は、杉野君にも、またモデルのひとにも、両方に気....
「人間失格」より 著者:太宰治
う、祝福の予言は、はずれました。 自分は、わずかに、粗悪な雑誌の、無名の下手な
漫画家になる事が出来ただけでした。 鎌倉の事件のために、高等学校からは追放せら....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
その晩庸三は、小夜子の家で遅くまで花を遊んだが、遊びに来ていたジャアナリストや
漫画家も一緒だった。 ある晩庸三と葉子はデネションの舞踊を見に行って、そこで同....
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
かりである。日本画家、洋画家、彫刻家、戯曲家、舞踏家、評論家、流行歌手、作曲家、
漫画家、すべて一流の人物らしい貫禄を以て、自己の名前を、こだわりなく涼しげに述べ....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
によっては抽象的な人相書きによったほうがかえって安全かもしれない。あるいはむしろ
漫画家のかいた鳥羽絵がいちばん有効かもしれない。上手なカリカチュアは実物よりも以....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
全にどの日本の一角を切り取っても必ず絵になるという画家があったら、それは充分なる
漫画家であらねばならぬ。あるいはブルジョアがタイピストを膝に乗せて往来を行く汗だ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
してこの雑誌は日本では勿論、支那でも発売禁止となった(同年八月)。然るにアメリカ
漫画家某は傲然と嘯いていたという。――海外出版物輸入取締りに就いて、内務・外務・....
「漫画と科学」より 著者:寺田寅彦
であろう。また漫画とそれ以外の絵画との間に截然たる区劃線を引く事も容易ではない。
漫画家自身でもおそらく人によってこれに関する所見を異にするに相違ない。今ここで私....
「無毛談」より 著者:坂口安吾
上乗の方で、いくらか瞑想的情緒すらあるのだけれども、本人の目に見える弱点があり、
漫画家の観察眼には、自尊心の許さぬところがあるのかも知れない。 私のハゲは脳天....
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
るオカネもないのであった。 「ねえ、先生、受附、なんとかして下さいよ。文士だの、
漫画家だのって、まア、うるせえなア。顔さえ見りゃ、原稿料、よこせえ、ワア、ひでえ....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ある。 漫画の隆盛は、漫画集団の組織の良さにも一部の理由はあろうが、要は個々の
漫画家が、それぞれアイデヤをもとめて熱演し、それぞれ良い作品を書いていることが第....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
近藤浩一路氏 芥川龍之介 近藤君は
漫画家として有名であった。今は正道を踏んだ日本画家としても有名である。 が、こ....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
極めて常識的な地味な女達になってお互いにこそこそ用事の話を始めた。 此の有名な
漫画家の描いた文豪の似顔画はあまり出来のいいものではなかった。臆した堅苦しい写生....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
イト」の偉大なるチャップリンであった。少年時代の僕にとっては大いなるかてであり、
漫画家になる遠因をうえつけてくれたのはこの世界にたぐいなきチャルス・チャップリン....