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漫筆
「漫筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漫筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
あり、また頼もしくも心細くもあるであろう。 はなはだまとまらないこの一編の映画
漫筆フィルムにこのへんでひとまず鋏《はさみ》を入れることとする。 (昭和五年九月、思想)....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
大正九年ごろから、友人|松根東洋城の主宰する俳句雑誌「渋柿」の巻頭第一ページに、「無題」という題で、時々に短い即興的
漫筆を載せて来た。中ごろから小宮豊隆が仲間入りをして、大正十四、五年ごろは豊隆が....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
超過するからまずこのへんで筆をおく事とする。このはなはだ杜撰な空想的色彩の濃厚な
漫筆が読者の中の元気で自由で有為な若い自然研究者になんらかの新題目を示唆すること....
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
ない。コカイン芸術やモルフィン文学があまりに多きを悲しむ次第である。 コーヒー
漫筆がついついコーヒー哲学序説のようなものになってしまった。これも今しがた飲んだ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
当然であり、なおもっと機械が芸術の様式を左右することになるであろう。 街頭
漫筆 私はあらゆる交通機関が持つ形の上の美しさを常に愛している。近代の機関車の....
「この夏」より 著者:宮本百合子
これから書こうとするのは、筋も何もない
漫筆だ。今日など、東京へ帰って見ると、なかなか暑い。いろいろ気むずかしいことなど....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
れ・紛失物の一件を並べ出すと、それだけで優に、生活の角度から見た全般にわたる旅行
漫筆が出来上るくらいで、その土地々々に関する多少の描写の説明も必要だし、何よりも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日本憲政史』 ?『近世外交史』 『政治思想史』 『現代独裁政治論』 ※『法窓
漫筆』 『法窓雑話』 ※『法窓夜話』(不許) 『裁判異譚』 ※『世界大戦後の....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
っちの方のお名には、そぐわないことはないけれど」 友達が言うとおりだった『冷灰
漫筆』の筆は、風流にことよせて、サッと斬りおろす、この家《や》の主人《あるじ》の....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
にこれはと思うニホンの民謡のレコードは、そう沢山ないからである。 ここらでこの
漫筆をおしまいにしたら、誠に天下は太平であるが、さて物事はそうは行かない。最後に....
「上野」より 著者:永井荷風
りに居を卜した。大田南畝が壮時劉龍門に従って詩を学んだことも、既にわたくしは葷斎
漫筆なる鄙稿の中に記述した。 南郭龍門の二家は不忍池の文字の雅馴《がじゅん》な....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
子の著『猿論語』、『酒行脚《さけあんぎゃ》』、『裏店《うらだな》列伝』、『烏牙庵
漫筆《うがあんまんぴつ》』、皆酔中に筆を駆《か》ったものである。 わたしは子の....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
いと云うような酔興な人があったなら、わたくしが中年のころにつくった対話「昼すぎ」
漫筆「妾宅《しょうたく》」小説「見果てぬ夢」の如き悪文を一読せられたなら思い半《....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
て与えにければ、主の男はかつ感じかつ歓びけり、云云」(嘉永三年、中村定保輯『松亭
漫筆』二)。 「林道春、(中略)二十五歳の時、江戸に下り、日本橋辺に旅宿せられけ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
かにも広く行われているが、必ずしもことごとく竿の頭に付けて立てはせぬ。現に孝経楼
漫筆に依れば「江戸四月八日に卯花を門戸に插む云々」とある。少なくともその一部では....