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「漫談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

漫談の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
とは反対に、中枢神経を一時的に刺戟して、覚醒、昂奮させる注射薬だが、坂野はもと「漫談とアコーディオン」を売物に舞台に出ていた頃から、この味をおぼえたらしく、煙草....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
などの一群と、二つには如是閑のもの(「ラジオ文化の根本問題」――『中公』・「文章漫談」――『日本評論』)の類に這入る他の群との区別がある。 こうして「論文」や....
怪異考」より 著者:寺田寅彦
が非常に多様であれば、その中の二三を指摘してみても、それは結局なんらの価値もない漫談となってしまうであろうが、多くの場合に必ずしもそうとは限らない。ことにある一....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
させていけないと思う。尖端と元気のみが芸術だとは云えないから。 かげひなた漫談 東洋画には陰影がない。強いて凹みを作らねばならぬ時には淡墨をもって隈とい....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
、来賓総代とかいう男が、多少粋に気取ったつもりか何かでだらだらと長いあかだらけの漫談を一席試みることが流行することである。 大体漫談というものは散歩の如く目的....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
うでなければ所謂批判とは単に論理の帳尻を合せることか、それでなければ一つの科学的漫談でしかない。 論理の政治的性格 ――主に問題との関係に限る―― 現....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
態を継続しているのであろうか。さすがの円朝も時勢には対抗し得ずして、寄席はやはり漫談や漫才の舞台となるであろうか。私はおそらく後者であろうかと推察する。円朝は円....
傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
いった。多くの漫画が、時には田代芳輔自身の漫画までが、或は細密に、或は横顔だけ、漫談のうちに描かれていった。哄笑が起った。そういう時、彼等の癖として、坐り直した....
私は誰?」より 著者:坂口安吾
して書かれることによって、生れてくるものなのだから。 座談会は読物的、随筆的、漫談的であるべきもの、尤も、他の職業の人達の座談会のことは私は知らない。 ....
“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
行芸術としては、落語の金語楼などの比ではない。芸の格もちがう。夢声はトーキー以来漫談から芝居、映画に転じ、現在ではラジオの第一人者でもあり、文章においても、出色....
小説・評論集「文学母胎」後記」より 著者:豊島与志雄
、著者の立前だが、そんなことは無視して、ただ、ちょっと小説をのぞき、それから文学漫談をして、それから少しく旅行をしてみる。それぐらいな気持で読んで頂いてもよろしいのである。....
自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
今度は漫談になるであろう。この前肖像彫刻の事を書いたが、私自身肖像彫刻を作るのが好きな....
血友病」より 著者:小酒井不木
緊張の続くかぎり、生命を保つことが出来ると思います」 医師の村尾氏は、春の夜の漫談会の席上で、不老長寿法が話題に上ったとき、極めて真面目な顔をして、こう語りは....
大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
居るにも拘わらず、其言葉のもつユーモアの為めに人を怒らしめぬ徳がある。素人のする漫談を痛罵して「結び目なき話の尻は走ったままの電車であり、幕の閉まりそこねた芝居....
魯迅さん」より 著者:内山完造
中勉強して、大体二時か三時ごろ帰って来る。その途中でぼくのところへ寄る。しばらく漫談して帰っていくわけです。日課のようになっていました。 魯迅さんは圧迫を受け....