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漫遊
「漫遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漫遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
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小説家 存外ありますよ。日本人が書いたのでは、七十八日遊記、支那文明記、支那
漫遊記、支那仏教遺物、支那風俗、支那人気質、燕山楚水《えんざんそすい》、蘇浙小観....
「或る女」より 著者:有島武郎
削ったのだった。S・Kとは木村貞一のイニシャルで、そのトランクは木村の父が欧米を
漫遊した時使ったものなのだ。その古い色を見ると、木村の父の太《ふと》っ腹《ぱら》....
「予報省告示」より 著者:海野十三
破産となる。 世界暦千九百六十年八月八日 月世界探検に成功する。つづいて世界
漫遊飛行会社設立し、旅行申込者が殺到する。 世界暦千九百五十五年 地球一周が....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
、帰りの道を歩いて帰るのは、いささかおっくうであつた。 一体に、武芸者が諸国を
漫遊するのは、自分より強い武芸者に会うて、教えを請い、自分の腕を磨きたいという気....
「天馬」より 著者:金史良
つつ近附いて行った。青い瞳の女も中々心得たものでたどたどしい日本語ながら、自分は
漫遊に来ていて間誤《まご》ついていると云ってやんわり笑った。彼は益々いい気になっ....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
っと申上げておくのであります。 さてこれは小宮山良介という学生が、一夏北陸道を
漫遊しました時、越中の国の小川という温泉から湯女の魂を託って、遥々東京まで持って....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
双の目を塞いだまま。 生は東京で、氏素性は明かでない。父も母も誰も知らず、諸国
漫遊の途次、一昨年の秋、この富山に来て、旅籠町の青柳という旅店に一泊した。その夜....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
てあげる、メグがいっちまったら、ぼくも大学を卒業するしそしたら、いっしょに外国を
漫遊するか、どこかへすてきな旅行をしよう。なぐさめになるよ。」 「そりゃ、いいな....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
わずに旅行が出来るようになるであろう。 款待を受けることを当然と心得ている世界
漫遊者も、わたしの記憶しているだけでは、だいぶ遠慮がちになってきてはいるが、それ....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
下されえ。いかようなる任務でも致しましょうで」 かく申込んだのは、この頃米沢に
漫遊中の江戸の画師、狩野の流れは汲めども又別に一家を成そうと焦っている、立花直芳....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
そんな悪口をね」と。 よろしい、愛す可き娼婦、野鶏諸嬢よ、何んとでも僕達極東の
漫遊者を悪く云いたまえ、君達としては悪く云う理由は充分あるのだからね。何にしろ、....
「妖怪談」より 著者:井上円了
回とか会合を開きまして、妖怪に対する研究をいたします。エー、先年、私が西洋の方へ
漫遊に参りましたときにも、英国においてこれらの会が聞かれておりまして、これらの人....
「西航日録」より 著者:井上円了
本書は余が欧米
漫遊の途中、目に触れ心に感じたることをそのまま記して、哲学館出身者および生徒諸子....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
なるパシフィック会社汽船オルコマ号は、ストライキのために延期の報を得たれば、当時
漫遊中の阪谷男爵をハイドパーク・ホテルに訪う。ときに、同氏に一詩を呈す。 不、納....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
う。 で、大阪市がかつて横たわっておった地方は『巨人の墓場』として知られ、世界
漫遊客が必ず訪問するところになっているだろう。 オベリスクの記念塔に比較しては....