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漫録
「漫録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漫録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
後の学界に大分反対が出ているのであります。荒木田久老《あらきだひさおい》の『信濃
漫録《しなのまんろく》』の中にも龍麿の説を信用しないようなことを書いております。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
逃げ去る、また人や諸獣に勝つが蝟《はりねずみ》に制せらるとある。佐藤成裕の『中陵
漫録』二に虎狗を好み狗|赤小豆《あずき》を好み猫|天蓼《またたび》を好み狐焼鼠を....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
、前記の蝶ヶ岳、白馬、大蓮華の外に、先ず東海道から見た富士山の農男(馬琴の『覊旅
漫録』巻の一、北斎の『富嶽百景』第三編に、その図が出ている、北斎のを茲《ここ》に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あの頃全く思わざりしが……。 ◯臥床中読みたるもの、左の如し 一、子規著「仰臥
漫録」その他 二、寺田(寅彦)先生「地球物理学」 三、Minute Myst....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
髪の毛」と称するものに相違ない。江戸でも慶長寛永寛政文政のころの記録がある。耽奇
漫録によると文政七年の秋降ったものは、長さの長いのは一尺七寸もあったとある。この....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
ーベリオンの日記とかいうものがそうである。日本人のものでは長岡博士の「田園|銷夏
漫録」とか岡田博士の「測候|瑣談」とか、藤原博士の「雲をつかむ話」や「気象と人生....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
仰臥
漫録 何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
たが、伊香保のは、頭が張子で、形は段々と巧みになっている。それからこの間、『耽奇
漫録』から模したのですが、日向国高鍋の観音の市に売るという鶉車の玩具や、また筑後....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
故正岡子規先生の『仰臥
漫録』は、私の精神生活にはなくてかなわぬ書物の一つであった。 『仰臥
漫録』の日々....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
たが、併しこの古義の言は、「紀の山をこえていづくにゆくにや」と荒木田|久老が信濃
漫録で云ったその模倣である。真淵訓の「紀の国の山越えてゆけ」は、調子の弱いのは残....
「子規の追憶」より 著者:寺田寅彦
云った子規が自然科学に多少興味を有つという事は当然であったかも知れない。 『仰臥
漫録』に「顕微鏡にて見たる澱粉の形状」の図を貼込んであるのもそういう意味から見て....
「青春論」より 著者:坂口安吾
然驚きもせず、又、喋りもせず、何を訊こうともしなかった。 その後、子規の『仰臥
漫録』を読んだが、子規も姪と同じような病気であったらしい。場所も同じで、やっぱり....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
を出ておらぬ事だけは分るのであった。 この三面の秘事は、さすがに勝成裕も『中陵
漫録』には記さなかったが、中島三伯という門弟に語ったのが、今日まで語り伝えられたのであった。....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
挙げられてある。 青木昆陽《あおきこんよう》(甘藷先生といわれる学者)の『昆陽
漫録《こんようまんろく》』に「我国ノ古ヘノ草※はモチ]ハ鼠麹草《ソキクソウ》ナリ....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
、これは今からまさに百二十一年前の文政四年に出版となった同氏著の、『槻の落葉信濃
漫録』に載っている文章である。 かきつばた 波太波奈《ハタハナ》の通ふ言につき....