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漸減
「漸減〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
漸減の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
と、もうそのときは私も知らない。罪、誕生の時刻に在り。
弐唱 段数|
漸減《ぜんげん》の法
だんだん下に落ちて行く。だんだん上に昇ったつもりで、得....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
広告を諸新聞紙上に出しても、五割以上の返本があるのは、其内容の空疎に呆れて顧客が
漸減するものとは気付かず、是も全く流行円本の影響だとばかり見て、遅れ馳せにクダラ....
「「ラジオ黄金時代」の底潮」より 著者:宮本百合子
送されているのである。プログラムは年々変遷して、昭和十年以後は子供の時間と慰安が
漸減し、頓《とみ》に報道と教養とが増して来ている点が注目される。報道は図表によっ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
実情調査をやろうとしたという。 ところで政友会は「政府のいわゆる健全財政、公債
漸減主義を排し、わが党の積極産業政策、経済の建直しにより財源を涵養し、以て国防の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に、よく調和することができていた。しかしそれらはまた、フランス人の貧血に、活力の
漸減《ぜんげん》に、関係がないではなかった。 クリストフとオリヴィエとが住んで....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
またわれわれに味方する。死刑が廃止されている模範的な国家では、重罪の数は年ごとに
漸減している。よく考えてみるがいい。 けれどもわれわれは、議会があれほど夢中に....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
。漸次利鞘を大にして勉強の度を減ずるほかありませんから、店の信用は低下し、売上は
漸減する。また初代主人と使用人との間には、多年苦楽をともにして、互いに離れられぬ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
種痘の実施とに、帰せられている。 前世紀(訳註――十八世紀)中葉以降の死亡率の
漸減は、極めて顕著なるものがある。 第三章 ロシアにおける人口に対する....
「日記」より 著者:宮本百合子
事が八月末には出来上る事なんかも考えた。わけもなくいろんな事が思われた。 収穫
漸減 三月三日(火曜) 〔摘要〕木曜作法試験 三月四日(水曜) 〔摘要〕金....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
である。これは主として会創立後に於ける客観的情勢に余儀なくされて研究力ある会員の
漸減を来たしたことを物語るものである。 一方、財政状態を顧れば、昭和九年は会財....