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潜伏期
「潜伏期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
潜伏期の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
合にたびたび出逢《であ》ってから、しまいには自分で一つの理論を立てた。――病気に
潜伏期があるごとく、吾々《われわれ》の思想や、感情にも
潜伏期がある。この
潜伏期の....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ら金田令嬢の鼻の構造において特別の異状を認められんかも知れませんが、かかる遺伝は
潜伏期の長いものでありますから、いつ何時《なんどき》気候の劇変と共に、急に発達し....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
中には無い。幼い頃一時私を悩ましたことのある永遠の謎「我の意識」への疑問が、長い
潜伏期の後、突然こんな発作となって再び襲って来ようとは。 生命力の衰退であろう....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
得がないから確かなことは知らないが、スピロヘータにしても、ゲノコッケンにしても、
潜伏期にはマイナスでしか現れないのだろう。 私はそう思ったから担当の先生に談判....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
いから大変だ。しかもその症状が発現するまでに臓器によってそれぞれ異なるが、一定の
潜伏期間があるのだから、今後いつどんな症状が出てくるか、まことに気味がわるい。私....