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「潮来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

潮来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ら、偶《たま》には随分多分の金を持ってるよい旅人《りょじん》が、佐原《さはら》や潮来《いたこ》辺《あたり》から出て来るから、汝其の金のありそうな客を見たら、なり....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
認めてくれよう 昭和三年十月十日再生外骨 本書を披見して、一時円本潮来の渦中に巻込まれた事のある人々は、少しクスグッタイ感を起される項もあろうが、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
度にひろげて、二人が額を合わせてながめ出し、 「ははあ、よく描いてありますなあ、潮来《いたこ》ですな、ここは、十二の橋――舟、よく描いてありますな」 「なるほど....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にはまり、三十にして身代をつぶした功の者でげして、その間《かん》、声色、物まね、潮来《いたこ》、新内、何でもござれ、悪食《あくじき》にかけちゃあ相当なんでげすが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
代の船宿の二階というものは、もう少し違った風流の壇場《だんじょう》でありました。潮来出島《いたこでじま》の十二の橋を 行きつ戻りつ思案橋 昔の船宿の船頭....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
謡だけではありません。相馬流山《そうまながれやま》の節を持ち込むものもあります。潮来出島《いたこでじま》を改作する者もあります。ついに「えいじゃないか」を歌い出....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
出鱈目じゃないか、何でもいいように踊り、あたしの方で合わせるから」 「それじゃ、潮来出島《いたこでじま》を踊りましょう、でなければ、さんどころ、さんどころ」 「....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で一つ家のばばあだな。それからどうした」 「その晩すぐ近所の山女衒を呼んで来て、潮来へ年一杯四十両ということに話がきまりました。安いもんだが仕方がないというんで....
奇怪な話」より 著者:豊島与志雄
異を紹介しよう。怪異といっても、これは全く事実談である。 私の或る知人の家で、潮来の近くへ釣りにいったそのみやげを貰った。新聞紙にくるんで三時間あまりにさげて....
あたまでっかち」より 著者:下村千秋
は、やさしいおかあさんのようだともいえるでしょう。この湖の周囲には、土浦、石岡、潮来、江戸崎などという町々のほかに、たくさんの百姓村が、一里おき二里おきにならん....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
欣幸とする次第だ。 マコモの中でもアヤメ咲く ふるくから人口に膾炙した俚謡に「潮来出島《いたこでじま》の真菰《まこも》の中であやめ咲くとはしほらしや」というの....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
り名称に変遷《へんせん》のあったことを示している。 あまねく人の知っているかの潮来節《いたこぶし》の俚謡《りよう》に、 潮来出島《いたこでじま》のまこもの中....
五重塔」より 著者:幸田露伴
井抜きょうが根太抜きょうが抜けたら此方のお手のものと、飛ぶやら舞うやら唸るやら、潮来出島もしおらしからず、甚句に鬨の声を湧かし、かっぽれに滑って転倒び、手品の太....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
王海人なれや伊良胡の島の玉藻刈り食す などは『常陸国風土記』には板来、つまり今の潮来の歌として少し句をかえて伝えられていて、諸国へちらばっていた歌謡だったことが....
果物の幻想」より 著者:小川未明
くわ瓜を買ってくるのを例としたことです。 先年、初夏の頃、水郷を旅行して、船で潮来から香取に着き、雨中、佐原まで来る途中、早くも掛茶屋の店頭に、まくわ瓜の並べ....