激戦[語句情報] » 激戦

「激戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

激戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
「戦争もあの通りだと、楽《らく》なもんだが、――」 彼は牛荘《ニューチャン》の激戦の画を見ながら、半ば近所へも聞かせるように、こうお蓮へ話しかけた。が、彼女は....
少年」より 著者:芥川竜之介
、大まわりに中《なか》ぞらへ舞い上った。それから――それからは未曾有《みぞう》の激戦である。硝煙《しょうえん》は見る見る山をなし、敵の砲弾は雨のように彼等のまわ....
軍用鮫」より 著者:海野十三
《どら》が鳴ったのは、その次の日の明け方であった。 それは近代海戦史上空前の大激戦であった。わずか三十九分のうちに、赤湾の中に游よくしていた軍船百七十隻は、一....
自叙伝」より 著者:大杉栄
うになって母の膝のところへ飛んで行った。 「今お父さんからお手紙が来たの。大変な激戦でね、お父さんのお馬が四つも大砲の弾丸に当って死んだんですって。」 母は僕....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
江戸の末まで残っていたのですが、明治元年の奥羽戦争の際には、この白河が東軍西軍の激戦地となったので、社も焼かれてしまいました。もうその跡に新しく建てるものもない....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
基次、東軍大和口の先鋒水野|勝成、本田忠政、伊達政宗等と片山道明寺附近で遭遇して激戦の末戦死した。之より前家康、本田正信の親族、相国寺僧|揚西堂をつかわし基次に....
超人間X号」より 著者:海野十三
ただいま機械人間操縦室に、火焔放射器を持ったあやしい機械人間が七名侵入、目下|激戦中《げきせんちゅう》、応援《おうえん》たのむ。応援たのむ。オー、ウワァーッ」....
地球要塞」より 著者:海野十三
が、私にとって最も合点のいかないところであった。 東京湾いずこ――空前の大激戦 世界情勢は、三転した。 米連対欧弗の戦争|勃発《ぼっぱつ》が伝えられ、....
車中有感」より 著者:上村松園
かって、そこに白々と建っている標柱に、何のそれがし戦死のところ、とか、東軍西軍の激戦地とかの文字を読んで、つわものどもの夢の跡を偲んだりするのは無限の愉しみであ....
余齢初旅」より 著者:上村松園
その間に軍の慰問をした。病院にも、鉄砲の玉があたっていて今だに弾痕が残っていて、激戦の日がおもわれるのであった。病院には傷病兵が沢山おられた。私たちがこうしてお....
中支遊記」より 著者:上村松園
は身体の中を洗いきよめてゆくようであった。 松篁が三年前に此処に立った時には、激戦当時を想像させる身の気のよだつようなものがあり、あたりには枯骨も見えたという....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ない。値うちの高い城砦はけっして蹂躙されてはならないくせに、しかも城の周りでなら激戦が戦われてもいいし、ときどきは攻撃軍に占領されてもかまわない地域や櫓や堡塁も....
強い大将の話」より 著者:小川未明
いますか。」と申しました。 「ああ、この大戦でみんな焼けてしまった。」と、大将は激戦の日の有り様を目に思い浮かべて答えられました。 すると年老った女は考えてい....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
白耳義の首都ブラッセルから独逸国境の方へ半日ほどドライヴしますと世界大戦当時最も激戦を極めた地方へ出ます。その遺跡も沢山残っていますが、それでもこの辺一帯の天然....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、自ら一部をもって露軍に向い、八月二十五日ズォルンドルフ附近に於て露軍と変化多き激戦を交え、辛うじてこれを撃退した。大王の損害も大きかったが露軍は墺軍の無為を怒....