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激論
「激論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
張者であった。 七月二十八日の夕方であった。フレロン要塞の将校集会所で恐ろしい
激論が始まった。激しい声をきいた士官たちが急いでそこに駆けつけてみると、
激論をし....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
休職になりかかった。父はそのたびに仙台へ行って、旅団長のために弁解して、師団長と
激論した。そんなことから、旅団長の出す進級名簿の中からは、いつも師団長の手で父の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
も大いに才弁のある人物で、この世に鬼ありと言う。阮は例の無鬼論を主張し、たがいに
激論を闘わしたが、客の方が遂に言い負かされてしまった。と思うと、彼は怒りの色をあ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
は、にわかに態度を変えて今度はルキーンに法外な金を要求するのです。無論二人の間に
激論が沸騰して、一時はどうなるかと危ぶまれましたけども、折よくその場にルキーン宛....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
誰でも平常でなくなるような、蒸し暑い、いやな晩であった。 その夕、座間はヤンと
激論を戦わした。それは、ドドを売れば十万やそこらにはなるだろうから、それにヤンの....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
ず、徳川方に味方するに如かずと云う。 茲で、物の本に依ると、信幸、幸村の二人が
激論した。佐々木味津三君の大衆小説に、その
激論の情景から始まっているのがあったと....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
るに至る。 民選議院論派は第一期の政論派の後殿として興り、第二期の政論派たる過
激論派の先駆をなせり、吾輩はこの両期の続目においてかの政論史上記臆すべき一の出来....
「闘争」より 著者:小酒井不木
を行わせるごときは絶対に出来ぬと主張されたのである。先般の学会でもこの点について
激論があった。実をいうとその時毛利先生の旗色が幾分か悪かった。すると、狩尾博士は....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
男のとりしらべは後まわしだ。向こうへつれていって監禁しておけ」 司令官室の
激論 室の外へつれだされて、クイクイの神様こと三浦須美吉は、(ほい、しめた) ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
しゃべりまくります。もしそれが年若いNででもあろうものなら、いつの間にか大変な大
激論となってしまいます。そうでなくとも、到底、そのおしゃべりの終わりを待って、後....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
その日の朝、温霧谷の速流氷河の攻撃時期について、彼と独逸航空会社のヒルトとが大
激論をした。ヒルトは、速流氷河をわたる方法なしと言う。これは練達山岳家としての当....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
宝|小烏丸などはそれであり、我が家にもかつて一振り保存したことがあったと主張し、
激論の果て、左衛門は「水掛け論は無用、この上は貴殿と拙者、この場において試合をし....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
でございますなあ」 逸見多四郎がやって来た! さあ大変! 凄いことが起こるぞ!
激論! 無礼咎め! 切合い! 切合い! と、その瞬間思ったところ、事は全く反対と....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
非常に研究しましたが何しろそういう説明の仕方ですから博士と意見が合わんでしばしば
激論したのであります。この両性交合教の開山は蓮華生という僧侶でありますが肉も喰え....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
うやむやになってしまうほど、とめどなく枝葉の論争に熱中するのだった。 そうした
激論のなかで、エセックスは一度ならず、敵の陣営内に斬り込みを試みることができた。....