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激賞
「激賞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激賞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
、夢想さえ出来ない所である。従って、彼の放埓のすべてを、彼の忠義を尽す手段として
激賞されるのは、不快であると共に、うしろめたい。
こう考えている内蔵助が、その....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
、吉野君の華やかな活躍ぶりをどんなに羨望したかわからなかった。 が、天才とまで
激賞された吉野君は、その後「文学世界」の投書をよしてから、もう何年になるかも知れ....
「画の悲み」より 著者:国木田独歩
に不平でならぬのは志村の画必ずしも能く出来ていない時でも校長をはじめ衆人がこれを
激賞し、自分の画は確かに上出来であっても、さまで賞めてくれ手のないことである。少....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
中、漢文に於ては史記、邦文では「近松」洋文ではヴォルテールの「シヤル・十二世」を
激賞して居た。 先生の文章は其売れ高より言えば決して偉大なる者ではなかった。先....
「沈没男」より 著者:海野十三
船の有難さだ。船長以下船員たちが、避難作業のときの、あの沈勇なる行動は、どんなに
激賞しても、ほめすぎるということはあるまい。 余は、それを悉く映画におさめたの....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
を怠るのをよろしくないと思っていたので、この機会において吉宗はかの坂入半七を特に
激賞し、あわせて他を激励したのであると伝えられている。いずれにしても、それが動機....
「道なき道」より 著者:織田作之助
ことがあるが、エルマンはその時、この少女以上にも、以下にも弾かなかった」 と、
激賞した。また、レオ・シロタは、 「ハイフェッツにしても、この年でこの位弾けたか....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
る事が出来なかった。何よりも、その詩の音調の卑俗な事は、たとい新体詩史をどんなに
激賞しても、中西梅花・宮崎湖処子を尊敬させはしないのである。北村透谷に於てすら殆....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
広く思はれたり 云々」と批評している。四十代以後の源之助にはありそうにも思われぬ
激賞ぶりで、而も娘役を本役として認めていることは注目さるべきであろう。 今の歌舞....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
の人生観照や性格描写を凡近浅薄と貶しながらもその文章を古今に匹儔なき名文であると
激賞して常に反覆細読していた。最も驚くべきは『新声』とか何々文壇とかいうような青....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
ソコに俥を飛ばして紹介者の淡嶋寒月を訪い、近来|破天荒の大傑作であると口を極めて
激賞して、この恐ろしい作者は如何なる人物かと訊いて、初めて幸田露伴というマダ青年....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らにほかならぬ。そのような傾向が歌壇の中にうごいておったことは、後鳥羽院が西行を
激賞されたり、若き摂政良経が自ら南海漁夫といったり、家集を『秋篠月清集』といった....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
た。 堂上華族はそれから、市庁舎の内部をグルグル回って、その構造の立派なことを
激賞した。 「これは紫宸殿より立派でござりますなア」 「昔は事務がありませんでし....
「四つの都」より 著者:織田作之助
前の計画は今朝の新聞で読んだ、帰還軍人が虚弱児童の錬成に乗り出すという見出しで、
激賞してあった、まず、わたしも賛成だ……お前、その新聞を見たろう?」 庄平「いゝ....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
ている人間を一しょに三人飛越すくだりについては、初日にみて、由良にしてその鮮さを
激賞した。――果してその一※幕が評判になり日々見物は突ッかけた。――こと/″\く....