濃き色[語句情報] » 濃き色

「濃き色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

濃き色の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
これは金の吸口の着いた埃及産《エジプトさん》である。輪に吹き、山に吹き、雲に吹く濃き色のうちには、立ち掛けた腰を据《す》え直して、クレオパトラと自分の間隔を少し....
薤露行」より 著者:夏目漱石
茂れる底に、釣鐘の花の沈める様を織るときは、花の影のいつ浮くべしとも見えぬほどの濃き色である。うな原のうねりの中に、雪と散る浪《なみ》の花を浮かすときは、底知れ....