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濫造
「濫造〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
濫造の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
字誤訳全集 駄法螺宣伝全集 見本立派全集 内容空疎全集 旧版丸抜全集 粗製
濫造全集 盲目千人全集 衆愚雷同全集 新聞社大儲全集 安かろう悪かろう全集 ....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
識』を持つ必要が生じて来るんだ。資本家や、資本家の傀儡《かいらい》どもが、商品を
濫造《らんぞう》するように、
濫造した、出来合いの御用思想だけが、思想だと思うこと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と判るが学問上の一徳じゃ。末広一雄君の『人生百不思議』に日本人は西洋人と変り神を
濫造し黜陟《ちゅっちょく》変更するといった。現に芸者や娘に私生児を生ませ母子とも....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
得るに相違ない。末広一雄君の『人生百不思議』に曰く、日本人は西洋人と異なり、神を
濫造し、また黜陟《ちゅっちょく》変更すと。既に先年|合祀《ごうし》を強行して、い....
「ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
間に、非常に沢山のフィルムを、営利会社が有っている映画館の需要を充たすために粗製
濫造をする、そういう悲劇は製作者にとってないわけである。それで今までプドフキンで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら、男子の席が、そら始まったと面《かお》を見合わせる。 「師匠も弟子もみんな粗製
濫造のガラクタばかりじゃ、ぴゅうと膨《ふく》れ上って忽《たちま》ちペチャンコ……....
「日本文化のために」より 著者:宮本百合子
ーションという本来の性質にしたがって出版の場合でも、いい本よりは下らない悪い本が
濫造されていたのだから、そのような本の出版状態が整理されて、着実な選択にしたがっ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
、決して画品のいいものではありません、芸術としては価値|甚だ低いものですが、粗製
濫造から来る偶然の省略法や単化と、ガラスの味とが入交ってまた捨がたい味を作ってい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
訴訟に対して世間の注意深い人達は一寸奇異の感を懐かざるを得なかっただろう。「博士
濫造」という廉でかねがね世間から胡散臭いものと見られている医学博士に関することだ....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
いうような議論ではないかと思われる。 こんな事件が起るよりずっと以前から「博士
濫造」という言葉が流行していた。誰が云い出した言葉か知れないが、こういう言葉は誰....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
道徳を以て標準とすべきでは無いのであるが、しかし、なんにしても国守大名が私生児の
濫造という事は、決して感心した事件ではないのである。 ところが、問題の人が明君....
「翻訳のむずかしさ」より 著者:神西清
が生じるわけだ。もっともこれは、何も飜訳文芸に限った話ではない。需要の盛大が粗製
濫造の弊を伴《とも》なわないで済むのは、よほど文化の根づきの深い国のことだろう。....
「山道」より 著者:中里介山
前が迷信の的となり得るに充分である。この迷信が商売の繁昌に有力な処から博士の粗製
濫造大売出しが行われる――科学が迷信を助長するのではない人間の本能が迷信なくして....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
が、太政官札《だじょうかんさつ》の不融通にくるしんだ明治政府が東京大阪の金銀座で
濫造させた一分銀貨も、贋貨というにちかい品質のものだった。 その結果ほんとうに....
「書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
品であり、また今日の如く、大衆を顧客とするには、著者の趣味如何にかゝわらず、粗製
濫造も仕方のないことになるのです。 一方、人生の精神文化は、遅々として向上せず....