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濯ぐ
「濯ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
濯ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黴」より 著者:徳田秋声
さん冠りにして、しばらく不精していた台所の棚のなかなぞを雑巾がけしていた。 「洗
濯ぐらいしてやったらどうだ。」仕事に疲れたような笹村は、裏へ出て見るとお銀を詰問....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
せない。水で顔をぶるんとするのであるが、二つあるトタンの洗面器は床にかける雑巾を
濯ぐのと共同である。その床は留置人がアンペラ草履で便所の往復に歩き、看守は泥靴で....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
で、四海でその名を知らぬ者とてなかった。酒を飲んで石に及ぶと雖も、水をもって沙を
濯ぐが如き者であったというのであるから、浴びるほど飲んでいたのであろう。 一同....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
たかも知れぬが、少なくとも盃洗などというものはその前には有り得なかった。是で盃を
濯ぐことをアラタメルと謂ったのも、もとは別の盃にするという意味で、「金色夜叉」の....