瀬戸引き[語句情報] » 瀬戸引き

「瀬戸引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瀬戸引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
復讐」より 著者:夢野久作
タと歩み寄って、重たい硝子戸を半分ほど開いた。そこから白い片手を突込んで、方形の瀬戸引きバットに並んでいる数十のメスをあれかこれかと選んでいたが、やがてそのバッ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
のあとにつゞいた。 竹三郎は、領事館警察の留置場から、S病院に出た。 彼は、瀬戸引きの洗面器の縁で、自分の足の小趾をぶち切った。 それで留置場から出ること....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
いな母の料理が気に入らない。私は火鉢のかっかっと熾《おこ》った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。 「何を当てつけとるとな、お前の弁当のおかずをつくって....
山上湖」より 著者:豊島与志雄
まる。それをブリキ箱に一杯並べ、作業場へ運ぶ。直ちに腹を裂いて、卵だけ取り出し、瀬戸引きの鉢に移す。 作業場の小さな水槽には、池から捕えられた雄鱒が群れている....
美味い豆腐の話」より 著者:北大路魯山人
土鍋 土鍋があれば一番よいが、なければ銀鍋、鉄鍋の類でもいい。その用意もなければ瀬戸引き、ニュームなどで我慢するほかはない。が、これらは感じも悪いし、煮え方がい....