火光[語句情報] »
火光
「火光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
森も出できぬ。 神はまた天の左手の側に 二つの帯を作りまた右手に二つ 真ん中には
火光に燃ゆる第五帯を作りまた 地にも同じく五つの帯の環を巡らしぬ。 中なる帯は暑....
「恐竜島」より 著者:海野十三
に、このときモンパパ号は突如《とつじょ》として大爆発を起し、船体は粉砕し、一団の
火光になって四方へとびちったのであった。わずか数秒間のすこぶる豪勢《ごうせい》な....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ません」 「通信兵なら、さっきまで、おれの傍にいたんだが……」 と、燃えあがる
火光をたよりに、あたりを見廻したが、通信兵の姿は、見えなかった。 「中尉どの、仕....
「地球要塞」より 著者:海野十三
X大使の姿が、闇の中から朦朧《もうろう》と現われ、そしてやがて話が終ると、一団の
火光と変じて消え去ったことの謎! それらのことを説明するには、私は、あまりにも無....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
兵曹長が叫んだ。 「おい」 「見張報告。右舷上下水平、異状なし。左舷上に小さな
火光あり。追跡隊かとも思う。そのほか異状なし」 「了解。その小さい
火光に警戒をつ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
千メートルぐらいの高度をとってこの森の上まで来た時、にわかに森の中から、まぶしい
火光がつづけざまに走ったと思ったら、どどどどん、どどどんと大きな音を立てて、高射....
「火薬船」より 著者:海野十三
は正二分ののちのことであった。天地も崩れるような大音響が、それに瞬間先んじて一大
火光とともに、平靖号をおそった。 「ああッ!」 「うむ、爆発だ!」 ひゅーと、....
「○○獣」より 著者:海野十三
ほの赤い光であった。二百メートルほど先の、東京ビルの横腹を一面に照らしている一大
火光であった。はじめは火事だろうかと思った。火事ならたいへんだ。火は一階から四階....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
はころころと転げ……オフシェンコに打衝ったらしく、あっと彼の声がする。と、突然の
火光、囂然たる銃声。やったな、じぶんだけ生きようばかりにオフシェンコを射ち……次....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
づかぬうちにもう鼾をかいた。四十匁蝋燭は燃え残って五分ほどになり、赤々と燃え上る
火光は、彼の開け放しの口を照した。 「すまねえ、すまねえ」阿Qはたちまち大声上げ....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
たい眠りに入ったかのようであった。 迷信深い魯西亜の水兵どもは、綾に飛びちがう
火光を外目にして、祈祷歌を、平然と唱え続けているのだ――それは沈厳な、希臘正教特....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
れより漸々下火にならんとす、余は呆然として船首より船尾へと走りしが、炎々と閃めく
火光にふとこの巨船の船尾を見れば、そこには古色蒼然たる黄銅をもって、左の数字を記....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
りサ――」 襖も畳も天井も黄昏の色が籠ったのに、座はただ白け返った処へ、一道の
火光|颯と葭戸を透いて、やがて台附の洋燈をそれへ、小間使の光は、団扇を手にしたま....
「迷信解」より 著者:井上円了
ものは怪火である。怪火とは、竜灯、鬼火、狐火、不知火のごとき、火のあるまじき所に
火光を見る類を申すのじゃ。これにも偽怪、誤怪に属すべきものが混じておる。余がかつ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
商店、ロンドン銀行に至る。夜に入り、豊島昌、出口峯一郎両氏来訪あり。深更に至り、
火光の窓に映ずるあり。驚き見れば失火なり。後に聞くに、政府印刷局全焼せりという。....