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火器
「火器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
なぜ持久戦争になったかと申しますと、第一に兵器が非常に進歩しました。殊に自動
火器――機関銃は極めて防禦に適当な兵器であります。だからして簡単には正面が抜けな....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
一時が読本の課目なんだ。 な、源助。 授業に掛って、読出した処が、怪訝い。消
火器の説明がしてある、火事に対する種々の設備のな。しかしもうそれさえ気にならずに....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
、障子をガラリと開け、靴のままヅカヅカと、松山の寝床に近づいたが、ポケットから点
火器をとりだして、カチッと火をつけると、左手で静かに枕元の方へさしだし、一方の右....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
カタリと当たる何物かを蹴とばした。懐中電灯で探してみると、それはダンディ好みの點
火器だった。彼は手帛をだして、それを拾いあげると、ポケットに収いこんだ。これも事....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
警報は夜に入るもとけず。 帝都に入ったのは三、四編隊にすぎなかったが、わが地上
火器は盛んに射った。あんなに射って弾丸がなくなりはしまいかと思う位に。 ◯情報で....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
鉄製円筒、一本の管が付いていて、横手に捩が取り付けられてあった。 「即ち孔明水発
火器! 捩を捻ると水が出る。が、只の水じゃァねえ。火となって燃える大変な水だあの....
「運命」より 著者:幸田露伴
、鉄鉉|牛を宰して将士を犒い、義を唱え衆を励まし、東昌の府城を背にして陣し、密に
火器|毒弩を列ねて、粛として敵を待ったり。燕兵もと勇にして毎戦毎勝す。庸の軍を見....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
おら立ち上がると、実験室へはいって行った。 まず部屋の戸をしっかりと閉じ、次に
火器へ火を点じた。それから葉之助から送って来た油紙包みの紐を切り、ついで取り出し....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
あれば、通信機も揃っているし、敵弾の防禦壁も完備していたし、地上及び地下における
火器の照準や発射を司る操縦装置も、ここに集まっていた。通風機、食糧庫、弾薬庫も、....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
いた機銃を、防寒服の中にしまいこんだり、戦車をうごかすのに、ぜひ無くてはならぬ発
火器の鍵を、服の或る部分にしまいこんだりして万端の手配を終ってしまったのであった....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
って不安そうに云った。 「しかし先生、これからの戦いは、刀では駄目でございます。
火器、飛道具でなければ。……先生は、負傷しておられて、鳥羽、伏見の戦いにお出にな....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
だ、海波高かれとばかりに祈りおりまする。そして、舷側の砲列が役立たぬようにとな」
火器のない、この島のひ弱い武装を知る弟は、ただただ、迫り来たった海戦におびえるば....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
を見ると大変な恰好だ。 新式空気自発器 各自の家によくある赤く塗った消
火器のような恰好をした円筒を背にかけ、その下端に続いている一条のゴム管を左の脇下....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
枝と枝のあいだに、長い木材をわたして屋根の骨をつくり、それにテントを張り、そこに
火器弾薬その他いっさいの食料を運んだ。そのつぎにはいよいよ船体の外皮をとかねばな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を増加し、且つ側面の強度を増せるため自然、後者を有利とすること多し。 爾後、
火器の発達により正面堅固の度を増すに従い、戦闘正面の拡大を来たし逐次、横隊戦術に....