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火球
「火球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火球の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
る間《ま》に、短い羅宇《らお》の中途を、煙草入の筒でぽんと払《はた》いた。小さい
火球《ひだま》が雁首《がんくび》から勢いよく飛び出したと思ったら、坑夫の草鞋《わ....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
ある。また写真乾板上の一点に高圧電極の先端を当てて暗処で見るとその先端から小さな
火球が現われて徐々に膜上をはって行く。その痕跡が膜の焼けた線になって残るのである....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
る幼時の追懐が鮮明によび返されるのである。あらゆる火花のエネルギーを吐き尽くした
火球は、もろく力なくポトリと落ちる、そしてこの火花のソナタの一曲が終わるのである....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
に声を一にして絶叫した、乞うまず彼らの語る所をきけ。 「昔、宇宙には極めて多くの
火球があった、太陽もその一つであったが、彼らは同じように非常なる速力で回転してお....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
さい炎を出しながら燃え上がり、しばらくして火薬の部分が赤熱された鎔融状態の小さい
火球となる。その
火球はジリジリ小さい音を立てて盛んに沸騰しながら、間歇的に松葉を....