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火竜
「火竜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火竜の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
雷の方はあれで二人がかりじゃ。こればかりは、いかなる場合にも二人は要る。一|方は
火竜、他方は水竜――つまり陽と陰との別な働きが加わるから、そこに初めてあの雷鳴だ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
始まったのだ。 警官隊は銃丸を浴びながら、ひるまず屈せず、勇敢に闘った。前方に
火竜が火を噴いているような真赤な火の塊の陰に痣蟹がいる筈だった。それを目標に、拳....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ような音響がおこった。 艇が、グラグラと揺れ、潜望鏡には、海面から渦巻きあがる
火竜のような火柱が映った。本艇は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」号の鑑底下を潜り、....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
う火の手は床一面にひろがった、右を見ても左を見ても火の波がおどっている。天井には
火竜の舌が輝きだした。 「巌!」 猛太の胸ははりさけるばかりである、かれはもう....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
であるが、暴風の風力が最も劇烈な場合には空中を光り物が飛行する、それを「ひだつ(
火竜?)」と名づけるという話であった。これも何かの錯覚であるかどうか信用の出来る....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、お銀様は立ちどまったままで、後ろを顧みて、竹の藪蔭《やぶかげ》から高くあがる
火竜の勢いと、その火の子をながめて、ホッと吐息をついた時、弁信の耳には、それが早....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
ひびきわたった。 『荒鷲』は、さか落しに、『富士』におそいかかる。機関砲の火が、
火竜《かりゅう》のふく焔のように、中空に光った。つづいて、フーラー毒ガス弾が発射....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、また竜王身光り憂流迦《うるか》といい、ここには天狗と言う〉。日本で天火、英国で
火竜《ファイアドレーク》と言い、大きな隕石《いんせき》が飛び吼《ほ》えるのだ。そ....