灯光[語句情報] » 灯光

「灯光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

灯光の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
たは庭の木立《こだち》で適宜に遮断《しゃだん》することを要する。夜間の照明も強い灯光を用いてはならぬ。この条件に最も適合したものは行灯《あんどん》であった。機械....
永日小品」より 著者:夏目漱石
場|間際《まぎわ》へ来ると、爆竹《ばくちく》のような音を立てて相図をする。信号の灯光は青でも赤でも全く役に立たないほど暗くなるからである。 寝台《ねだい》を這....
明暗」より 著者:夏目漱石
きな音を立てて四つ角を曲ろうとした。その時二人は自働車の前側に装置してある巨大な灯光を満身に浴びて立った。津田は始めて青年の容貌《ようぼう》を明かに認める事がで....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
なぞは、塀が高かろうと、低かろうと、物のかずではなかった。 彼女は、だんだん、灯光《あかり》に遠い、横手の方へ、塀についてまわって行った。 一三 軽業の....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
に、その灯台の周囲を舞い上ったり、舞い下ったりしていた。 が、こんな所でさえ、灯光の番をしていた二人の男が火を焚いていた、それが厚い石の壁に造られた風窓から物....
話の種」より 著者:寺田寅彦
鏡をかけさせた話がある。それほどに強くない光でも永い間には案外の害を及ぼすから、灯光などでもなるべく裸火を廃して磨硝子の玉ボヤのようなものをかけた方がよい。近頃....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
って来た。そして二人は静かに横わっていた。そのうちに、とうとう、壁の例の隙間から灯光が一つちらちら洩れて来た。 ロリー氏とムシュー・ドファルジュとが、すっかり....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
だですか、まだですか。もうぢきだ、ぢきだ、男だ。辛捧せよと呼びかはして行く程に、灯光路に当る。これが筑波町かと思ひの外、山中の一軒家也。まだ何町あるかと聞けば、....
西航日録」より 著者:井上円了
いる)等の句、もって誦すべし。夜に入りて月まさにくらし。満天星近く懸かり、港内の灯光上下点々、あたかも蛍火を見るがごとき観あり。今夕、福島将軍入港の報あれども、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
商船去来たえず。終夜、英蘭東北岸に沿いて北走す。灯台前後相迎送し、一時に四、五の灯光に応接するあり。ときに一詩を賦す。 虞林港外夕陽傾、船向行、英北灯台何処尽、....