灰分[語句情報] » 灰分

「灰分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

灰分の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
い年月の間に風化されているだろうからね。したがって、堆塵の中には、水に溶解する石灰分が混っていると見て差支えないのだ。そこで、レヴェズはまず、前室に湯滝を作って....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
きくものかと否定してかかる。蛇《へび》でもいもりでも焼いてしまえば結局炭と若干の灰分とになってしまうのだから、黒焼きがきくものなら消し炭を食ってもきくわけだ、と....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
とおり大釜がたぎるように、濃霧に充ち、一寸の展望もない。 「この氷河の氷には、石灰分が多い。だから、猛雨があれば氷塔に浸みこんで、あの邪魔ものを、ボロボロにしち....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら、白骨《しらほね》の名の起る白い湯槽《ゆぶね》の中を見ていました。この湯槽は石灰分がくッついているせいか、どれも白くおぞんでいて、湯の水も白いように見えるが、....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
流れてあつまるようなところも、いいにちがいない。それから、ここは珊瑚礁だから、石灰分が多くて、はじめは白い水だが、しまいにはすむのだ。水夫長は、あした、また井戸....
歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
にすると大抵の有機物は分解して一部は瓦斯になって逃げ出し、残ったのは純粋な炭素と灰分とが主なものである、これがすなわち木炭である。質の粗密によってあるいは燃え切....
食道楽」より 著者:村井弦斎
って白い方が薄いものです。皮の厚いのは滅多《めった》に産まない肉用鶏のですから石灰分が多いのです。薄い方は沢山産むから石灰分が少いのです。それから同じ大きさでも....