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炭酸ガス
「炭酸ガス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
炭酸ガスの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
せる程度と同一でなく、前者よりも後者が多いからである。これには雰囲気中の水蒸気と
炭酸ガスが重要な役目をつとめるので、これについては既に各種の自著論文で詳細に論じ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
血液中の水素イオン濃度がわずかに一億分一だけ増すとすぐ呼吸が忙しくなって血液中の
炭酸ガスを洗滌させる。 人間の社会もこのくらい有機的になって、全系統の生理に有....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
した。ある晩ブドリは、クーボー大博士のうちをたずねました。 「先生、気層のなかに
炭酸ガスがふえて来れば暖かくなるのですか。」 「それはなるだろう。地球ができてか....
「旅愁」より 著者:横光利一
。」
「日本が円心主義で来たとは、それやどこから出て来た意見かね。」
と久慈は
炭酸ガスのむッと襲うメトロの入口を降りながら矢代に訊ねた。
「そんなことは歴史に....
「新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
一時間進む。 列車車掌の室は各車台の隅にある。サモワールがある。ロシアのひどく
炭酸ガスを出す木炭の入った小箱がある。柵があって中に台つきコップ、匙などしまって....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
分の一ぐらいとなる。もちろん艇の中では、たえず酸素をだす一方、空気をきれいにし、
炭酸ガスをとっている。艇は気密室で、空気が外にもれないようにつくってあるが、この....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
の寒気と、眼の痛みだ。 伊豆の山々は炭焼き地だから、炭はいくらでもあるが、私は
炭酸ガスに弱いので、炭火をおこして仕事をすると、頭痛がし、メマイがし、全身の関節....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
一九〇度である。)二酸化炭素と違って、普通には見られないのである。二酸化炭素即ち
炭酸ガスと呼ばれている気体は、容易に液化出来るから、(臨界温度三一度、昇華点零下....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
しかしわが大阪の空気は炭坑に比べて決してよいと言うことは出来ませぬ。大阪の空中の
炭酸ガスの量は常に百分の五以上であり、その煤煙の量はまさに世界一であります。 ....
「天才」より 著者:神西清
てやりたくなる。彼は台所へ降りて行く。でぶでぶした後家さんとカーチャがサモワルの
炭酸ガスを吸いながら、燻った炉の廻りでてんてこ舞いをしている。彼は大甕のとなりの....