点火[語句情報] » 点火

「点火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

点火の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
置かれてある。そこで、誰かがこの火薬に火をもってくるかあるいは落雷のためにこれが点火する。するとこれは一度に燃え上る。そうして以前にはあれほど極端に緩徐に行われ....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
常なる危険として見られて「お婆アさん危いよ」という俗謡が流行った。電灯が試験的に点火されても一時間に十度も二十度も消えて実地の役に立つものとは誰も思わなかった。....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
あった。 「用意よろし」の報告を待つマルモ隊長は、ついにそれを待かねて、探照灯の点火を命じた。 青白い数條の光が、さっと巨艇からとび出した。その光が、でこぼこ....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
しているように見えるのは、水銀灯のいたずらです。この水銀灯は恐らく千分の一秒だけ点火し、あとの千分の一秒は消えているのでしょう。そして千分の一秒点火したときだけ....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
じっと目を注いだ。 そのとき、室内が、俄に明るくなった。天井の水銀灯が、煌々と点火したのであった。 「誰だ、照明をかえたのは……」 「照明は、自然にかわるよう....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
おお」 ボジャックは、再び台の上の機械にとりついた。スイッチが入ったのか、遂に点火した。しかし外へは、光がすこしも出ない。赤外線灯の特徴である。それは、遥かの....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。さっき中尉から命令をうけると、すぐさま少年は送電機のスイッチを入れて、真空管に点火し、右手の指は電鍵の上に軽くおいて、いつでも打てるように用意をして待っていた....
怪塔王」より 著者:海野十三
てきたとおり、怪塔王はいよいよ丘の上に近づいて、白骨島爆破の導火線を磁力砲の力で点火しようという考えとみえます。 タタタタン、タタタタン。 挑戦するように、....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
わけだ。なに暴風雨で発電機の中に水がはいった。……蓄電池だけで、電話とエンジンの点火とだけを辛うじて保たせてあるって。ええ、なんだ?――ふん、そうか、よしよし。....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
警笛がピリピリと鳴る。眩むような、青白色の太い火柱がサッと空中に立った。照空灯が点火したのだ。三条の光芒は、行儀よく上空でぶっちがった。 光芒の中に、白く拭き....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
に艦載機の前部灯が見えます」 おお柳下機だ。いよいよ戻ってきたのだ。 「信号灯点火、本艦の位置を示せ」 号令とともに、艦首と艦尾に、青灯と赤灯とがついた。 ....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
から伝来して来た竹紙という、紙を撚合せて作った火縄のようなものがあったが、これに点火されておっても、一見消えた如くで、一吹きすると火を現わすのでなかなか経済的で....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
をも忘れ、また光陰の過ぐるも知らず候」という書き出しで「水の下、地の下で、火薬に点火し得るごとき火花を生ずるに、最も簡単なる電池の組み合わせはいかにすべきや。従....
註文帳」より 著者:泉鏡花
るで、昨日それが出来て、差配さんまで差出すと、直に麹町のお邸とやらへ行かしった。点火頃に帰って来て、作、喜べと大枚三両。これはこれはと心から辞退をしたけれども、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を吹きて走るを見ること一回、小汽船に会すること二回なり。所々に灯台あるも、一つも点火せず。当夜一時十五分ごろより、日輪の上端の地平線上に放光するを見る。これより....