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点線
「点線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
点線の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たのであります。これを幾何学的に観察すれば、方陣は点であり横隊は実線であり散兵は
点線であり、戦闘群の戦法は面の戦術であります。
点線から面に来たのです。この次の戦....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
の階段的変化を示しています。この変化は割合に緩慢な動きをとり、ことに気圧の如きは
点線で示すような当夜中央気象台でとった気圧変化と、九時十分頃には完全に一致してい....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
くなるわけだけれど見易い為に上の如く記した。
すなわちわれわれは玄関を出て、
点線の示す方向に進み木戸をあけて庭にとびこんだのである。
藤枝が奥の方と云つた....
「初夏(一九二二年)」より 著者:宮本百合子
《ひかり》 静かに 原稿紙の上におちて わが 心を誘う。―― 純白な紙、やさしい
点線のケイの中に 何を書かせようと希うのか 深みゆく思い、快よき智の膨張 私は ....
「雪の上の足跡」より 著者:堀辰雄
。どんなんだか、まだそれもよくは……。 主 そうだな、こう、まっすぐに、一本の
点線を雪の面《おもて》にすうっと描いたような具合に、林のへりなぞをよく縫い歩いて....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
。それがただ一様な色紙ではなくて、よく見るとその上には色々の規則正しい模様や縞や
点線が現われている。よくよく見ているとその中のある物は状袋のたばを束ねてある帯紙....
「未来の天才」より 著者:豊島与志雄
れなかった。 外に出ると、あたりは一面に濃い霧が立ち罩めていた。闇の中に、銀の
点線が無数に入り乱れて、茫とした明るみを作っていた。その明るみの層が余りに密なの....
「博物誌」より 著者:岸田国士
les 彼女らは私に課業を授けてくれる。 まず、その小刻みな啼き声で、空中に
点線を描く。 一本の直線を引き、その最後にコンマを打ったと思うと、そこで急に行....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ちょうど与える。 これらの曲線 KLM, NPQ はいかなるものであるか、図に
点線で表わされたこれらの曲線の構造の形状を知ることは容易である。 まず曲線 K....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
ことに本道を歩いて原に着いた。自分らは五万分の一足尾図幅に、原から根利山に向って
点線の路が記入してあるので、それを辿って先ず国境山脈に攀じ登り、南進して千九百五....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
七、八間ぐらいはあるのではなかろうかと想像しました。ですから私の想像したところは
点線で現しておきましたが、ともかく、一藩の家老の邸ですから、昔はもっと広かったの....
「指導者としての寺田先生」より 著者:中谷宇吉郎
とがあったそうである。その時にはまた、短い直線状の火花も精細な写真観測をすると、
点線状または裂片状《れつべんじょう》の構造を有していることに興味を持たれ、それを....
「おにぎりの味」より 著者:中谷宇吉郎
くる。釜の外側には、煤が一面についているので、それに点《つ》いた火が、細長い光の
点線になって、チカチカと光る。まだ覚め切らぬねぼけまなこの目には、それが夢のつづ....
「ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
た。左手の方には、別の曳船が七隻。そのむこうには十隻。こちらのは都合四隻。まるで
点線のように、三行のダルマが同じ方向へいそいそと急いでいる。 丁度ここの辺り、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦法にして単位は大隊なり。横隊戦術は「実線」の戦法にして単位は中隊、散兵戦術は「
点線」の戦法にして単位は小隊を自然とす。戦闘の指導精神は横隊戦術に於ては「専制」....