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為
「為〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
為の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
のごとく他人の悪意に対して、敏感な人間もまた少なかったのである。そうして、この行
為の上では全く反対に思われる二つの結果が、実は同じ原因――同じ神経作用から来てい....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
来従前通り、金の煙管に致せと仰せられまする。」
三人は、唖然《あぜん》として、
為す所を知らなかった。
七
河内山宗俊《こうちやまそうしゅ....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
きをするのも同じことである。すると意志の自由にはならない。意思の自由にならない行
為は責任を負わずとも好《よ》いはずである。けれどもお嬢さんは何と思ったであろう?....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
彼の心の満足に、かすかながら妙な曇りを落させた。と云っても、勿論彼が、彼のした行
為のあらゆる結果に、責任を持つ気でいた訳ではない。彼等が復讐の挙を果して以来、江....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
もっと莫迦莫迦しい復讐的精神を発揮しますよ。しかもそれを当事者自身は何か英雄的行
為のようにうぬ惚《ぼ》れ切ってするのですからね。けれどもわたしの恋愛小説には少し....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
じゃ、御嬢さんを攫ったのは、印度人らしいということだったが、――隠し立てをすると
為にならんぞ」 しかし印度人の婆さんは、少しも怖がる気色が見えません。見えない....
「犬養君に就いて」より 著者:芥川竜之介
ころはない。どれも皆丹念に出来上っている。若し欠点を挙げるとすれば余り丹念すぎる
為に暗示する力を欠き易い事であろう。 それから又犬養君の作品はどれも皆柔かに美....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
ほんとうの江口になり切った時だ。 江口は過去に於て屡弁難攻撃の筆を弄した。その
為に善くも悪くも、いろいろな誤解を受けているらしい。江口を快男児にするも善い誤解....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
りし由。 十八、正直なる事。嘘を云わぬと云う意味にあらず。稀に嘘を云うともその
為反って正直な所がわかるような嘘を云う意味。....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
には、これらの割引を施した後にも、何か著しい特色が残っているか? 彼の価値を問う
為には、まず此処に心を留むべきである。 何か著しい特色? ――世間は必ずわたし....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
出ずるものの如し。就中後天的にも江戸っ児の称を曠うせざるものを我久保田万太郎君と
為す。少くとも「のて」の臭味を帯びず、「まち」の特色に富みたるものを我久保田万太....
「墓」より 著者:秋田滋
足、跫音を忍ばせて墓石と墓石のあいだを歩いて行き、彼は眼を覆わしめるような冒涜行
為を目のあたりに見たのである。 一人の曲者が、前の日にそこへ埋葬された妙齢の婦....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
記である。私はこれを極めて興味あるものだと思う。絶望の果てに決行されるこうした行
為の裏面に、世間の人が極って探し求めるような大きな破綻は、一つとして述べられてい....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ばうなずきて、「然らばよし、されど余り涼み過ると明日ダルキ者なり、夜露にかかるは
為悪し早く帰られたがよからん」との言に、「御注意有り難し」と述べて左右に別れたれ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
」というた。この頃デビーは塩化窒素の研究中であったが、これは破裂し易い物で、その
為め目に負傷をして※衝を起したことがある。自分で手紙が書けないので、ファラデーを....