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為損じ
「為損じ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
為損じの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三甚内」より 著者:国枝史郎
まのめったが、雪を掬って颯と掛けた。これぞ早速の眼潰しである。 武士は初太刀を
為損じて心いささか周章てたと見え備えも直さず第二の太刀を薙がず払わず突いて出た。....
「堺事件」より 著者:森鴎外
げた。それから刀を座右に置いて、両手を張って、「介錯頼む」と叫んだ。介錯人落合は
為損じて、七太刀目に首を墜した。切腹の刀の運びがするすると渋滞なく、手際の最も立....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
――けれどもし厭だといえば臆したと嗤われるであろうし、君命にも反く。そしてもし、
為損じれば、男として腹を切らなければならないから――武家奉公というものがこんなも....