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為業
「為業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
為業の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
見ざりしなり。かばかりおびただしき血汐! かかるあさましき最期! こはこれ何者の
為業《しわざ》なるぞ。ここに立てるわが身のなせし業なり。われながら恐ろしきわが身....
「機械」より 著者:横光利一
いたりしているのが初めの間はこちらの過失だとばかり思っていたのにそれが尽く軽部の
為業《しわざ》だと気附いた時には考えれば考えるほどこれは油断をしていると生命まで....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
》が鉄になる 身体が鉄になる。 見た事もない。 聞いた事もない。 悪魔の
為業《しわざ》か。 鬼の悪戯か。 不思議。不思議。驚いた驚いた」 と云って....
「沈黙の塔」より 著者:森鴎外
想である。 危険なる洋書が海を渡って来たのは Angra Mainyu の神の
為業である。 危険なる洋書を読むものを殺せ。 こういう趣意で、パアシイ族の間....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
んで投げたのです。……私は目を瞑った、ほとんだ気が狂ったのだとお察しを願いたい。
為業は狂人です、狂人は御覧のごとく、浅間しい人間の区々たる一個の私です。 が、....
「余録(一九二四年より)」より 著者:宮本百合子
んだ。延喜九年|己巳《つちのとみ》四月四日。 道長の出世の原因 藤原
為業は明晰な、而して皮肉な頭の男であったらしい。望月の欠くるところなきを我世と観....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ゃ。主人のいる前で、召使に悪口を言うのは、
無礼にも主人の持っている家の掟を破る
為業だ。
褒めて好いものは褒め、叱って好いものは叱る。
それはわたくしの外のもの....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
頼業は近衛天皇の蔵人であったが、久寿二年、帝崩御のとき出家して寂然といい、長兄は
為業といって、『尊卑分脈』に『栄華物語』の作者とされている人、最もおくれて永万元....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
之丞を殺さねばならぬという必要がない」 「ばかなことを。墨屋敷を焼いたのはお綱の
為業でござるぞ。また、お千絵をああして奪ったのは万吉でござるぞ、よいか! そして....