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烈士
「烈士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
烈士の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
乃木大将。軍国の処女妻。瓦砕を玉砕と錯覚した今度の戦いの無数の犠牲者。或いは桜田
烈士、中岡|艮一《こんいち》、甘粕大尉、五・一五や二・二六事件の所謂《いわゆる》....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
月日に添うて墓に入るのが順路である。 蘭《らん》は幽谷《ゆうこく》に生じ、剣は
烈士に帰す。美くしき娘には、名ある聟《むこ》を取らねばならぬ。申込はたくさんある....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
このとき彰義隊は拍手喝采した。 「やあやあ、近藤勇だ、やあやあ」 かれは「幕末
烈士近藤勇」という標題を見て拍手したのであった。とすぐちょんまげの顔が現われた。....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
なかった。 つぎの日、並木のまばらな田舎路をドライヴして馬家溝に横川、沖ほか四
烈士の墓を見た。荒原の真ん中に高い記念碑が建っている。屍体を発掘したのは碑へ向っ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
切なるを覚ゆ。ああ日本に義士なき乎《か》、ああこの国辱を雪《そそ》がんと欲するの
烈士、三千七百万中|一人《いちにん》も非ざる乎、条約改正なき、また宜《むべ》なる....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
だ。 (無念!)と菊弥は、抑え付けられた下から刎返そう刎返そうと※きながら、 (
烈士、別木荘左衛門の一味、梶内蔵丞の娘の自分が、こんな盗賊に!) 抑えられてい....
「三国志」より 著者:吉川英治
ントスルヲ。 卿ハスナワチ国ノ元老、朕ガ至親タリ。高祖ガ建業ノ艱ヲオモイ、忠義ノ
烈士ヲ糾合シ、姦党ヲ滅シ、社稷ノ暴ヲ未萌ニ除キ、以テ祖宗ノ治業大仁ヲ万世ニ完カラ....
「三国志」より 著者:吉川英治
うべきです」 と主張していたが、ついに言は聴かれず、自分と共に討死しようという
烈士もいないので、憤然ひとり祖父の昭烈廟へ行って、妻子をさきに殺して自分もいさぎ....