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「烏川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

烏川の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
まで出たころに消防夫|梯子乗りの試演にあった時は子供の夢を驚かした。上州を過ぎ、烏川をも渡った。四月の日の光はいたるところの平野にみちあふれていた。馬車は東京|....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
春の空気に閉ざされて、平和な気分がいたるところに漲っていた。 一歩を踏み出して烏川の谷に入ると、もう雪が出てくる。しかし岩はぜの花の香が鼻をつき、駒鳥の声を聞....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
師範をつとめていた。どっちが強いかという評判が高くなって、ついに藩の監視のもとに烏川の河原で試合することとなった。天流斎は真剣、又七郎はビワの木刀で相対したが、....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
一 石坂家は、大利根川と榛名山と浅間火山との間に刻む渓谷に水源を持つ烏川とが合流する上州佐波郡芝根村沼之上の三角州の上に、先祖代々農を営む大地主であ....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
て、かつてわが生まれた故郷へ旅するのである。 利根川は、佐波郡の芝根村地先で、烏川を合わせる。その烏川が、鮭の故郷であるのだ。銚子口から、遙々と利根川を遡って....
酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
る前に、高崎をたった。料峭の候である。余寒がきびしい。榛名山の西の腰から流れ出す烏川の冷たい流れを渡り、板鼻町へ入ったとき、さつま芋を五銭ほど買って、三人で分け....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
。旅の釣り人垢石を生んだ利根川は、悲しい哉いまは亡びた。 若鮎が、利根川の中流烏川との合流点の埼玉県本庄町裏の広場へ達するのは、遅い年で四月中旬で、早い年には....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ましたよ」 小「左様か、私も御尊父をお尋ね申したいと心には思って居たが、只|上州烏川の辺に住むとのみ聞いて、確とした処を存ぜんことゆえ御無沙汰に相成ったが、私も....