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「焚殺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

焚殺の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に、とうとうヴェニスで捕縛せられ、ローマの宗教裁判に引き渡された上、そこでついに焚殺の刑を宣告された。刑の執行されたのはブルノが五二歳の春二月の一七日であった。....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
殺してしまった――という記録が載っている。また、フィリップ三世が巴里中の癩患者を焚殺したという事蹟を聞いて、六代後の落魄したベルトランが、今度は花柳病者に同じ事....
死生」より 著者:幸徳秋水
の設けられたる当時を見よ、無辜の良民にして単に教会の信条に服せずとの嫌疑の為めに焚殺されたる幾十万を算するではない歟。仏国革命の恐怖時代を見よ、政治上の党派を異....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ているように思われるのです。貴方が只今、あの、ドグラ・マグラの原稿からこの狂人|焚殺の絵を見ておいでになるうちに、眼ざめかけて来ました貴方御自身の潜在意識が、只....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《てい》中に投じ爛《ただ》れ死なしめたので、母が薪を村外に積ましめ、その婢と猿を焚殺したとある(『類函』四三一)。 一九〇八年板英国科学士会員ペッチグリウの『....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
れていた当時を見よ。無辜の良民であって、単に教会の信条に服さないとの嫌疑のために焚殺されたものは、幾十万を算するではないか。フランス革命の恐怖時代を見よ。政治上....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
した。ガリレーはちがいますからね。ケプラーはふるえる手で、ジョルダノ・ブルノーの焚殺をよみました。後年はワレンシュタインが新教徒殺戮の只中でケプラーを庇護してワ....
監獄部屋」より 著者:羽志主水
方で、時には鬱憤晴し、時には衆人《みんな》への見せしめに、圧殺、撲殺、一寸試しや焚殺も行われる。徒党を組んだ失敗者は時に一緒に十五、六人|鏖殺《おうさつ》された....
三国志」より 著者:吉川英治
道士だの神仙だのというやつは、たいがいかくの如きものだ。ただちにあの無能な老爺を焚殺せ」と、孫策が城楼から下知した。 刑吏は、祭壇の四方に、薪や柴を山と積んだ....
三国志」より 著者:吉川英治
予山にひそみ、敵軍の通過、半ばなるとき、後陣を討って、敵の輜重を襲い、火をかけて焚殺せられよ。張飛は、同じく千五百の兵を、安林に入れて、後ろの谷間へかくれ、南に....
三国志」より 著者:吉川英治
ちも、鼓隊をつれ、美人陣を作って、瀘水のほとりまで見送ってきた。 盤蛇谷三万の焚殺と共に、この瀘水でも多くの味方を失い敵兵を殺していた。孔明は、夜、中流に船を....