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無くなす
「無くなす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無くなすの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
えるだけで、もの悲しい印象を人に与える力を少なくするか、あるいはきっと、すっかり
無くなすのではあるまいか、と私は考えた。そこでこの考えにしたがって、この家のそば....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
足の為めに仕事を投げ捨てることを意としないであろう。少くともかかる理不尽な生活を
無くなすように、お前の個性の要求を申出すだろう。お前のかくすることは、無事という....
「都会地図の膨脹」より 著者:佐左木俊郎
かれた。 「馬鹿馬鹿しい! 土地を寄附してまで道路を開かせてさ。自分の耕す土地を
無くなすなんて……」 斯う言って小作人の甚吉は、白い眼でそれを見るようにした。....
「二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
愛が皆を、しっかりと一つ枝に結びつけて居たのだ。 自分には、そのあけっぱなし、
無くなす必要もない筈の子供らしさが失せない。つい、受けた感じをそのままAに話す。....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
譲らせようと、致しますのやら――又、舶来舶来と、重豪公の真似をして、折角のお金を
無くなすことは、眼に見えておりますもの」
「いや、それは、何れは、斉彬の世になる....