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無に帰する
「無に帰する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無に帰するの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
いているうちは完璧だが、死んだとたんに、ただの死骸だ。完成も未完成もない、ただの
無に帰する。人間はそれに較べると、まるで逆である。人間は、死んでから一ばん人間ら....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
徳なるものは、この通俗常識が好んで仮定している道徳なるものは、遂に批判克服されて
無に帰する。(ブルジョア)常識的観念乃至(ブルジョア)倫理学的観念としての道徳は....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
、ハイヤームよ、酒に酔って、 チューリップのような美女によろこべ。 世の終局は虚
無に帰する。 よろこべ、ない筈のものがあると思って。 141 もうわずらわし....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
から後は露西亜のトルストイの翻訳物などを読んで、結婚は罪悪である、人種を絶やして
無に帰するのが人間の理想だというような迷信がかなり久しい間自分を囚えていたので、....
「婦人の天職」より 著者:堺利彦
だれにてもただ便宜に従いてこれに当たるべく、女子の天職などというものはほとんど皆
無に帰するなるべし。 三 かようのことを申さば、論者あるいは大いに小生....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
んことをやるな。いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。 死ぬ時は、たゞ
無に帰するのみであるという、このツツマシイ人間のまことの義務に忠実でなければなら....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
労働に対する逓増的需要には減少が起るであろうが、それを他国に輸出すれば、需要は皆
無に帰するであろう。
貨物の価格もまたその生産費によって左右される。改良された....