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無名戦士
「無名戦士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無名戦士の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
てはいなかった。
凱旋門のどっしりとした内壁の中央の地上には、ヨーロッパ大戦の
無名戦士の墓があった。昼も夜も、そこは
無名戦士に捧げられた一つの燈が燃えつづけ、....
「旅愁」より 著者:横光利一
旋門の群像の彫刻が方形の胴にうす白く泛んで見えた。その門の中に欧洲大戦に戦死した
無名戦士たちの墓があるので、丁度ここは東京で云えば、靖国神社をいただいた九段にあ....
「時代と人々」より 著者:宮本百合子
ない感想をもって、ロンドンのセント・ポールの大寺院の前に佇んでいた。大戦のときの
無名戦士の記念碑には、煤でうすよごれた鳩たちの糞がかかっている。見上げるセント・....
「譲原昌子さんについて」より 著者:宮本百合子
三月十五日に発行された文学新聞に、
無名戦士の墓へ合葬された人々の氏名が発表されていた。そのなかに、譲原昌子という名....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、マネケンの鈴、マネケンの灰皿、マネケンの匙、マネケンの Whatnot ――。
無名戦士の墓――コングレス柱の下。一九二二年十一月十一日以来、昼夜とろとろと燃え....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
めてともに刺し違えて死んだ筋肉上の塚ですから、肉体の他の部分にとっては感謝すべき
無名戦士の墓です。 また、熱だの痛みなどというものも肉体が不健康状態に陥ったと....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
肉づけが出来れば倖せだとおもっている。 須磨の敦盛像は、じつは“あつめ塚”――
無名戦士の墓であるということから、敦盛の実在を否定する説も以前あった。 けれど....