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無始無終
「無始無終〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無始無終の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
ていない。どことなく、生きて動いているという気がする。しかもその動いてゆく先は、
無始無終にわたる「永遠」の不可思議だという気がする。吾妻橋、厩橋《うまやばし》、....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
くの如くいうならば、何故に更に一歩を進んで神の原因を尋ぬることはできないか。神は
無始無終であって原因なくして存在するというならば、この世界も何故にそのように存在....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
み着いた民族の遠い祖先からの数限りもない海の幸いと海の禍いとの記憶でいろどられた
無始無終の絵巻物である。そうしてこの荒海は一面においてはわれわれの眼前に展開する....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
ざいません。地を這う蟻の喜悦から、星の壊《ついえ》る悲哀まで、無涯の我に反映して
無始無終の彼方に還るのではございますまいか。 同じ、「我」と云う一音を持ちなが....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に、天地万物の起源を証明するに両説あり。一つはその体をもって有始有終とし、一つは
無始無終とす。有始有終とするときは、別に造物主を想立せざるべからずといえども、無....