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無意識的
「無意識的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無意識的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
れたり、令嬢が運転手に惚れたりするのはなんのためだと思っているのです? あれは皆
無意識的に悪遺伝を撲滅しているのですよ。第一この間あなたの話したあなたがた人間の....
「想片」より 著者:有島武郎
するものではない。生活から環境に働きかけていく場合、すべての人は意識的であると、
無意識的であるとを問わなかったら、ことごとくこの衝動によって動かされていると感ず....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
}。体験の芸術的客観化は必ずしも意識的になされることを必要としない。芸術的衝動は
無意識的に働く場合も多い。しかしかかる
無意識的創造も体験の客観化にほかならない。....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
実に人を石から篩い分ける大事な試金石だ。動植物にあってはこの努力という生活活動は
無意識的に、若しくは苦痛なる生活の条件として履行されるだろう。然し人類は努力を単....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の僕には、家をしょって歩き出したのだ。 虎の門そとから電車に乗ったのだが、半ば
無意識的に浅草公園へ来た。 池のほとりをぶらついて、十二階を見ると、吉弥すなわ....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
捉えられた。 かの女は、むす子が眼をやっている間近の柱の絵を見上げて、それから
無意識的にその次の柱、また次の柱と、喧騒の群の上に抽んでて近くシャンデリヤに照ら....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
中間にある諸階級の人々は、原始時代のかの知識者と同じく、あるいは意識的にあるいは
無意識的に、これらの組識的暴力と瞞着との協力者となり補助者となっている。 この....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
も飽きて来ると、ひとりでに頭が妄想に向う。それも、そとの現在のことはいっさい例の
無意識的にあきらめて、考えても仕方のない遠い過去のことか、出獄間近になれば出てか....
「橋」より 著者:池谷信三郎
身体の中に、蒼白い潜在意識となって潜んでいて、それがまだあどけない私の瞳の底に、
無意識的に、暗の中の黒猫の眼のように光っているんだ、ってそう言うのよ。私が何かに....
「「別居」について」より 著者:伊藤野枝
、この気持はすぐに破れました。それは第一に、多くの人達によって意識的に、あるいは
無意識的に待ちかまえられている私の別居が実現されたときに、当然になされるはずのい....
「不周山」より 著者:井上紅梅
自分でも何だか判らないし、厭になった。だが彼女は、なおも相変らず手を休めないで、
無意識的にただ作ってばかりいる。 とうとう、腰や腿の痛みに堪えかねて、彼女は立....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
がいつたい、どこから起つたかということが第一の問題、そういう欲求の底に、いかなる
無意識的な不満、自覚せざる不幸がひそんでいるのか、ということが第二の問題、そして....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
れば駄目だ。 大きな事変の前夜に起って来る、ぼんやりした、曖昧な、そして多くは
無意識的なこの不平があり、現制度に対する不信用があって、それで初めて本当の革命家....
「ラスキンの言葉」より 著者:小川未明
慣づけられてしまった。そして、地下にある人の思想と、趣味とを考慮してか、それとも
無意識的にか、其処に建設された墓石と、葬られた人とを想い併せて、不自然に考えるこ....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
ぬことも無いだろうし、一方、男の方から見れば、女が多少とも挑撥した(たとえ女自身
無意識的なものであるにしても)と見えぬこともないだろう。だからただ彼等は各※その....