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「無我無心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無我無心の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
forgetting. この句の通りです。僕等は生れてこの天地の間に来る、無我無心の小児《こども》の時から種々な事に出遇《であ》う、毎日太陽を見る、毎夜星....
坑夫」より 著者:夏目漱石
くるだけあって自分とは少々訳が違うなと、また感心しちまった。それとも知らぬ小僧は無我無心に芋を食っている。しかも頬張《ほおば》った奴《やつ》を、唾液《つばき》も....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
れと反比例して大いに欠乏しておりました。それだから、文学においても、非我の事相を無我無心に観察する能力は全く発達しておらなかったらしいと思います。くどくなります....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ると、その名作の面影《おもかげ》がつくづくと人に迫るものがある。 体のすべてが無我無心に出来ているのに、面そのものだけが、呪《のろ》いと、憎悪《ぞうお》とを集....
浅草紙」より 著者:寺田寅彦
こで何をしているのか少しの音もしなかった。実に静かな穏やかな朝であった。 私は無我無心でぼんやりしていた。ただ身体中の毛穴から暖かい日光を吸い込んで、それがこ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
法を援け、玄白斎は、右手に、杓を、左手に、金剛|杵《しょ》を執って、瞑目しつつ、無我無心――自ら、日輪中に、結跏趺坐して、円光を放ち、十方の諸仏、悉く白色となっ....