無政府[語句情報] »
無政府
「無政府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無政府の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
牲にすることも顧みないはずだ。」
「では君は何主義者だ? だれかトック君の信条は
無政府主義だと言っていたが、……」
「僕か? 僕は超人(直訳すれば超河童です。)....
「星座」より 著者:有島武郎
いう人で……」
「何、クロポトキン……それじゃ君、それは露西亜《ロシア》の有名な
無政府主義者だ」
人見は星野や西山たちが議論する座に加わって、この人の名はたび....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
も与からない。そして犬と一緒になって主人の意のままに働いている。 かくして従来
無政府共産の原始自由部落の中に、主人と奴隷とができた。上下の階級ができた。そして....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
決して根絶することの出来ない見方である。私のいう二つの見方とは、社会主義であり、
無政府主義である。 この二つの主義のかくまでの力強さは何処にあるか。それは、縦....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
には宝物が沢山あるから、それを奪って遣すべしと云ったやり方である。 こんな全く
無政府的な世相に口火を切って、応仁の乱を捲き起したのが、実に細川山名二氏の勢力争....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
言える感情を破壊し、政府なるものはただその空名を擁して実権を有せざるに至る、この
無政府的禍乱に反動して起こりたるものはかの宗教革命なり。宗教革命は教権の統一およ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
読むと、急に僕の心は踊りあがった。一月の末から二月の初めにかけて、ベルリンで国際
無政府主義大会を開くことになったが、ぜひやって来ないか、という、その準備委員コロ....
「獄中記」より 著者:大杉栄
月の日の目を見ては、出たりはいったりしている間に、とうとう二十四の夏錦輝館で例の
無政府共産の赤旗をふり廻して捕縛され、それと同時に電車事件の方の片もついたのであ....
「新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
感だね。所で西洋の文学上で近代的な女というのはどんなだい。それ何とかいう西班牙の
無政府主義者の女ね。あれなんかどうだい。 かの子 ポール・モーランの「カタロオニ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
定だ。 その後読んだもの。チェルコソフ『社会主義史の数ページ』、クロポトキン『
無政府主義の倫理』、同『
無政府主義概論』、同『
無政府主義と共産主義』、同『裁判と....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
いきなり、私の頬にくっつけて火傷をさせた。 そうした事は幾らもあり子供の社会は
無政府状態だ。家庭と社会とはハッキリ違っていた。子供たちは各々何かによって自分の....
「農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
農村を都市に対立させて、農民は、農民独自の力によって解放され得るが如く考えている
無政府主義的な単農主義者等の立場とは、最初の出発からその方向を異にしていた。農民....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
いとも思っていなかった。かえってこういう空想を直ちに実現しようと猛進する革命党や
無政府党の無謀無考慮無|経綸を馬鹿にし切っていた。露都へ行く前から露国の内政や社....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
うやうやしく教会を取り囲んで、それを革命の保護の下に置き、そして旧教を侮辱する「
無政府主義者」等を断頭台に上ぼせた。 経済問題では、彼等の臆病はもっともっと大....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
て、約五千人くらいの強漢が手に手に武器を携えて、市庁舎を占領してしまいました……
無政府党の連中もその中に混っています。私は生命からがらここまで逃れて来ました」 ....