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「無料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
の後毎年はいってくれた人々は、草分けの人々のあとを嗣《つ》いで、ついにこの土地の無料付与を道庁から許可されるまでの成績を挙げてくれられたのです。 この土地の開....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
び物になったのですから、皆それぞれに工夫を凝らしたものです。その造り物は奉納で、無料見物の出来るように、諸人の眼に付くような場所に飾ってあるのもあり、又は普通の....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ないというアパートがあるから、そっちへ引越をせんか、もし引越しをするなら、室代を無料にした上、三食を只で賄うようにしてやるから、行く気はないか――などと大層なこ....
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
う人の為めに、汽車賃と滞在費と、それから小遣いの三通りの経費を全部提供して、全く無料の暢気な旅をさせようという、まるで嘘みたいな話であった。尤も、それだけに条件....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ったならば、壁を塗り換えるだけのことで、さしたる御損もありますまい」 なにしろ無料というのに心を惹かされて、僧は結局かれらに描かせることにすると、それから一日....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
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日本脱出記」より 著者:大杉栄
ある。これや大変だ、と思いながら、前の小さな方の紙片を取って見ると、それには入場無料、飲物是非、とかいてある。 「ちょっと待っておくれ。」 僕は踊りの方に夢中....
怪星ガン」より 著者:海野十三
です」 「えッ。りんご十個が、ただもらえるんですか」 「はあ、この店では、みんな無料でお渡しすることになっています」 「それでは損をするばかりではありませんか」....
超人間X号」より 著者:海野十三
。二百円ずつの月賦販売《げっぷはんばい》も取りあつかいます。一週間のためし使用は無料です。三角じるしの機械人間工場」 こんな文句からはじまって、美しい絵ときを....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
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巴里祭」より 著者:岡本かの子
のまわりを飾っていた。毒々しいネオンサインをくねらせた飾窓の硝子には白墨で「踊り無料」と斜に走り書きがしてあった。之れは巴里祭の期間中これ等の踊り場がする、お得....
巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
というやつはこいつどうも煙草を喫みそうな花だ。」 並木の有料椅子のランデヴウ。無料ベンチのランデヴウ。 軽い水蒸気が、凱旋門からオベリスクの距離を実測よりや....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ぞろと小屋の前へやつて行つて下足番のおやじにむかつて運動を開始する。もちろん臨時無料入場認定促進運動である。 ところが妙なことにこの運動はいつも効を奏したので....
風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
各組合で申合せでもしたのか知れない、再び開業するときには大抵その初日と二日目とを無料入浴デーにしたのが多い。わたしも雑司ヶ谷の御園湯という湯屋でその二日間無料の....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
チベット行きができなくて残念でたまらなかった。島貫氏一行が泊まっていた虎屋旅館に無料で厄介になり、あくる朝、『広大号』という千トン足らずの、中国人の苦力を運ぶ船....