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無極
「無極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無極の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
れる事がある。破《か》けて飛ぶ事がある。あるいは発矢《はっし》と熱を曳《ひ》いて
無極のうちに物別れとなる事がある。凄《すさ》まじき喰い違い方が生涯《しょうがい》....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
知られぬ未来に響く。日を捨てず夜を捨てず、二六時中繰り返す真理は永劫《えいごう》
無極の響きを伝えて剣打つ音を嘲り、弓引く音を笑う。百と云い千と云う人の叫びの、は....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
春部さま、貴方少々伺いたい儀がござりますが、決してお手間は取らせませんから、あの
無極庵(有名の蕎麦店)まで、えへ貴方少々御馳走に差上げるというは甚だ御無礼な儀で....
「弟子」より 著者:中島敦
して始めて志を得たといえる。志を得るとは軒冕《けんべん》の謂ではない。」と。澹然
無極《たんぜんむきょく》とでもいうのがこの老人の理想なのであろう。子路にとってこ....
「小唄のレコード」より 著者:九鬼周造
林芙美子女史が北京の旅の帰りに京都へ寄った。秋の夜だった。成瀬
無極氏と一緒に私の家へ見えた。日本の対支外交や排日問題などについて意見を述べたり....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
久にしてきわまりない。今、天皇の御寿もその天の如くに満ち足っておいでになる、聖寿
無極である、というのである。 天皇御不予のことを知らなければ、ただの寿歌、祝歌....
「田舎がえり」より 著者:林芙美子
なじりをすずやかにあけて、表情のない顔をしていた。あんまり人形が美しいので、成瀬
無極《なるせむきょく》氏や山田一夫氏にも宿へ来て貰って観て貰った。雨が降っていた....
「読書遍歴」より 著者:三木清
デルベルクで亡くなった)、石原謙、久留間鮫造、小尾範治、鈴木宗忠、阿部次郎、成瀬
無極、天野貞祐、九鬼周造、藤田敬三、黒正厳、大峡秀栄、等々、の諸氏がある。 私....
「露伴先生の思い出」より 著者:和辻哲郎
、今考えても惜しい気がする。 先生が京都で講義せられていたときのことを後に成瀬
無極氏から聞いたことがある。成瀬氏は大学卒業後まだ間のないころであったが、すでに....
「法然行伝」より 著者:中里介山
おう》。観音勢至自来迎《かんのんせいしじらいごう》。 の文を誦して、「ああ南
無極楽世界」といって涙を落したという。 念仏の間に文讃をいろいろ誦することの源....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
内から新しい力は涌いて出ぬ。
毛一本の幅程も己の身の丈は加っていぬ。
己は一歩も
無極に近づいてはいぬ。
メフィストフェレス
いや、先生、それは通途の物の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
印可 一 中条流太刀之法 一 表 電光、車、円流、浮きふね 一 裏 金剛、高上、
無極 一 右七剣 神文之上 口伝授受之事 月 日 越前宇坂之庄浄教寺....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た、 開山の夢窓国師 尊氏、直義、高ノ師直、細川和氏らの造営奉行 臨川寺の
無極禅師、等持院の古先禅師 そのほか檀越の公卿、武家、数千人が列し、式は盛大を....