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無毒
「無毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
道具を一つも自身に備付けなかった。ほかの動物と比較して、はるかに弱々しい、無害、
無毒、無特徴の肉体でありながら、それをそのまま、あらゆる激烈な生存競争場裡に曝露....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
形色動作習性各同じからず、中には劇毒無類で人畜に大難を蒙《こうむ》らするもあれば
無毒ながら丸呑みと来る奴も多く古来人類の歴史に関係甚だ深い。故にこれに関する民族....
「岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
す鍋見参ということにし給え。 本草綱目を繙いてみると、猫肉はその味、甘酸にして
無毒とあって、食法が書いてない。倭本草には猫性を指して、気盛んなるとき爪を磨ぎ、....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
iosphaera Fenzlii Keichardt と同様である。それが無論
無毒であって食ってもいっこうに差し支えないことが先年理学士石川光春君の試食によっ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
ぷん》製造の会社が設立せられ、この球根を集め砕《くだ》きそれを製しているが、白色
無毒な良好澱粉が製出せられ、食用に供《きょう》せられる。元来《がんらい》、この球....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
は鰻の毒質が人の胃液で解毒されるからだ。これも試験の結果でその毒は人の胃へ入れば
無毒になるがもしも人の血液中へ注射するとやっぱり中毒を起すそうだ。その位な激毒だ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れはまたどういう時に喰えばよいとかというような事は、皆立派なお医者さんが草の有毒
無毒あるいはその性を別かつごとくに知って居る。その点についてはインド人などはとて....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
最強の毒力です」 河豚毒力表 これによっても、ふぐの肉はいかなる種類のふぐでも
無毒とされている。卵巣と肝臓、腸とを食わなければ
無毒だといっている。私もその通り....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いう説は証拠になりません。誰は河豚《ふぐ》を食べて中《あた》らなかったから河豚は
無毒だというに同じ事です。不幸にして毒のある河豚を食べれば必ず中ると同様に毒質の....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
て行くことがあったのである。今日ではいかに勇敢なる昼鳶でも、またいかにうまそうな
無毒の鼠が落ちていても、この無数の針金の間をくぐって、これを拾いに町に降るやつが....