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無比
「無比〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無比の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
源もある程度は必要である。しかるに日満支だけでも実に莫大な資源を蔵している。世界
無比の日本刀を鍛えた砂鉄は八十億トン、あるいは百億トンと言われている。これだけで....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ともこの市政壇上から一歩も退くものではなアい!」 動坂氏の演説ぶりは、実に勇壮
無比なものではあったが、昨夜の彼の醜態を思い出した途端に、およそ滑稽至極なものに....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
際だった操縦ぶりは、演習という気分をとおりすぎて、むしろ実戦かと思われるほど壮快
無比なもので、イヤ壮快すぎて、物凄いと云った方が当っているくらいだった。いつも三....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
に、これは実に立派にひかれた製図でございますが、更にその内容に至っては、正に世界
無比の強力兵器だと申してよろしいと存じます」 「それで、わしには鳥渡分らんところ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
、中には僕の気の弱さを嗤う人があるかもしれない。だが、それは妥当でない。あの凄絶
無比の光景を本当に見た者でなければ、その正しい判定は出来ないのだ。 それはとも....
「火星兵団」より 著者:海野十三
し、ロケットともちがう。わしが、苦心をして作った原子弾エンジンをつかっている世界
無比――いや、ことによると、外の遊星にも、あまり類のない飛行艇じゃ。小型のくせに....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
と勇とが満ちて見える。かつ柄も長くない、頬先に内側にむけた刃も細い。が、かえって
無比の精鋭を思わせて、颯と掉ると、従って冷い風が吹きそうである。 別に、仏菩薩....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
分かったからだ。 はじめのうちは、構造や性能などがあらまし分かれば、あとは勇敢
無比を世界に誇るわが海軍の爆撃機や軍艦でもって、とにかくぶっ潰せるものと思ってい....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
た。 ラザルスはまったく無頓着に、永遠の都のローマに上陸した。人間の富や、荘厳
無比の宮殿を持つローマは、あたかも巨人によって建設されたようなものであったが、ラ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、巌角を伝わって、上へ上へと攀じ登って行かれる……。 眼のあたり、斯うした荘厳
無比の光景に接した私は、感極りて言葉も出でず、覚えず両手を合わせて、その場に立ち....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に奉侍することができると。若しもそれが果して事実なりとせば、天国という所は、高潔
無比の善人と、極悪無道の悪人とが、互に膝を交えて雑居生活を営む、不思議千万な場所....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
て観せてくれるという有様であった。 日本は日本の国体がこういう国体である。万邦
無比の国体だから古来の名作だけについて考えてみても数々のものが古くから散じたり、....
「西航日録」より 著者:井上円了
れる月までも純理批判のかげかとぞ思ふ 不出郷関八十春、江湖遠処養天真、先生学徳共
無比、我称泰西第一人。 (郷里の村を離れず、八十年の歳月を送る。江湖の遠いところ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
魚の波間に躍るを見る。当夕、パナマ地峡の運河と同一の地点に来たる。その工事の壮大
無比なるを聞き、抜山倒海とはこのことならんと思い、詩歌各一首を賦して所感を述ぶ。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ろに最もよく我が国体の力を知り得るのである。戦争指導のためにも我が国体は真に万邦
無比の存在である。 持久戦争は両交戦国の戦争力ほとんど相平均しているところから....