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無産
「無産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無産の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
分自身の心持ちを考えてみたい。僕が即今あらん限りの物を抛《なげう》って、無一文の
無産者たる境遇に身を置いたとしても、なお僕には非常に有利な環境のもとに永年かかっ....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
、実際において、歴史的事実としては、かくのごとき経路が今行なわれつつあるようだ。
無産者の独裁政治とは、おそらくかかるものを意味するのであろう。まことに一つの生活....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
可能のことである。科学的とみずから誇るマルクス主義に於てすら、資本主義時代の後に
無産者独裁の時代が来るとの判断は結局、一つの推断であって、決して科学的に正確なも....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
指したのだ。そしてもう一つには、これもその後だんだん明らかになって来たことだが、
無産階級の独裁という美名(?)の下に、共産党がひそかに新権力をぬすみ取って、いわ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
落ちかかって来て、預金の銀行は倒れる、投資の事業は失敗するという始末で、とうとう
無産者となってしまった。それからいろいろの勤めに出たが、まただんだんに零落して、....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
るいはロベスピエールかマラーを復活させることなのだ。 みな独裁を夢みている。「
無産階級の独裁」とマルクスはいった。詳しくいえば、その執政官どもの独裁だ。ほかの....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
農民労働党である。要するに統一政党の中から生れたものであるが、しかしやはり日本の
無産政党の陣営の戸籍がある。たとえば、片山哲氏といえば安部先生と共に、すぐ社会民....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
たもので、日本労働総同盟は政治運動への方向転換の宣言を行い、私の属する日農は単一
無産政党の結成を提唱した。私たちはこの準備にかけ回ったが、その中途において労働組....
「何を作品に求むべきか」より 著者:小川未明
まなく思うのだ。また、良心に対しても恥かしいような気がするのだ。 このことは、
無産派の作家についても言い得る。彼等は、
無産階級だ、いかに、搾取されつゝあるかを....
「波の如く去来す」より 著者:小川未明
いくら働いても人間の生活はよくならぬ、人間は苦しみの為に生れて来たのだ。」と云う
無産階級者の苦悩も、現在の社会制度が現在の儘であるならば、或は免れ難い苦悩である....
「彼等流浪す」より 著者:小川未明
求めて、はてしない旅に上った彼等は、二たびそれを最も近い故郷に見出したのだ。 「
無産階級に祖国なし」げに、資本主義の波に蕩揺されつゝ工場から工場へ、時に、海を越....
「児童の解放擁護」より 著者:小川未明
キャンプ生活、いずれも理想的なるに相違ないが、それには、費用のかゝることであり、
無産者の子供は、加わることができない。要は、適当なる社会政策の施されざるかぎり、....
「自分を鞭打つ感激より」より 著者:小川未明
人生に直面して、限りない興奮を感じ、筆を剣にして戦わんとする、斯くの如き真実なる
無産派の作家を私は、親愛の眼で眺めずにはいられないのであります。――十月十九日――....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
を国有としたならばと思われるのであります。慈善病院が、三つや四つできたゞけでは、
無産階級が救われるとは考えられない。 その日、その日、この社会には、どれ程、貧....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ていわゆる「国防国家建設」への明確な目標を与え大衆を掌握せしめた。 もちろん「
無産者独裁」が大衆を動かし得たる事は勿論であるが、大衆生活の改善は簡単にうまく行....