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無用の用
「無用の用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無用の用の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
要とするのだとのことだった。それも久木氏個人の趣味と見え他の会社には存在しない、
無用の用を弁じる性格らしく社長と社員との関係さえもない。随って矢代の入社も今は他....
「惜別」より 著者:太宰治
も無いように見えながら、しかし、これが的確に国の力をあらわしているのですからね。
無用の用、とでも言うのでしょうか、馬鹿にならんものですよ。僕は、エジプトやインド....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
は今に誰も気が付かぬか手を出した人あるを聞かぬ。 民俗 (3) さて
無用の用という事ありて媚薬にも種々あり。吉丁虫を支那、玉虫や鴛《おしどり》の思羽....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
言葉は少くも味方の勇気を振興する功はあるもので、たとえ無用にせよ所謂《いわゆる》
無用の用である。ヘタヘタと誰も彼も降参気分になって終《しま》ったのでは其後がいけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
というものの存在が、存在その時には意識に上らなかったほどの影が、立退いてみると、
無用の用の大きさの予想外なのに驚かされることがある。
田山白雲がおりさえすれば....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
かかるものを選びて掲載するなどの傾向を生じてきたのは喜びに堪えない。到底、往年の
無用の用ある風雅味などは見るべくもないが、まだしもこれは実際の口演だけに取柄あり....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
りした雰囲気を作って家族一同の気持ちの転換を計った方がよいようです。 世の中に
無用の用ということがあります。無用なればこそ役に立つということです。 昔、ある....