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無血
「無血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無血の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る日の対話」より 著者:豊島与志雄
戦後にもたらされた自由に似ていた。完全なる敗戦と降伏、旧体制の瓦解と共に為さるる
無血革命、平和主義の文化国家建設への進路、それらを輝らしだす恩恵の自由は、あまり....
「水甕」より 著者:豊島与志雄
の自覚と労働運動の勃興。言論や出版や結社の自由、其他さまざまの事柄によって、所謂
無血革命が成就されようとしていました。ところが、仁木が周囲に日常見る大衆は、それ....
「花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
する。陰惨な戦争は済んだ。おれ達の世界は立て直しだ。平和国家だの、民主主義だの、
無血革命だの、そんなことはおれには縁遠いものに思われた。それよりも、おれの生活、....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
う。一つは農地の解放で、一つは戦争抛棄という新憲法の一項目だ。 農地解放という
無血大革命にも拘らず、日本の農民は全然その受けとり方を過ってしまった。組織的、計....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
る。エセックスが、自分の大望に確信を持っていたとすれば、要するに自分は事をうまく
無血革命に導いてやろう、セシルやラレイを、あまり荒々しく突き飛ばしてはならぬ。か....
「三国志」より 著者:吉川英治
将冷苞を説いて、 「君に鞍馬を与えよう。※城へ帰って、君の友を説き、城をひらいて
無血に予へ渡されい。しかる後には、かならず重く用い、卿らの一門にも、以前にまさる....
「三国志」より 著者:吉川英治
らの友だちです。かならずそれがしの説く利害には彼も耳をかしましょう。故に、公安の
無血占領は信じて疑いません」 「おもしろい。行って説いてみろ」 孫権は彼に五百....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りかえたべつの船にとどまり、はやその頃は、敵影もない駒ヶ林の磯から、らくらくと、
無血上陸を成しとげていたのであった。 どこよりも風がある。 どこよりもここは....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
軍を中国から一掃せよ」 の大旆に拠ってしまった。ここにおいてか、官兵衛が舌頭の
無血攻略も、苦心の地盤工作も、一朝のまに、すべてが画餅のすがたに帰ってしまった。....