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「無量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

無量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
きになりました。 十九 「されば恋の功徳《くどく》こそ、千万無量とも申してよかろう。」 やがて若殿様は、恥しそうに御眼を御伏せになった御姫....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
諸天の上に作り玉う。その始《はじめ》人間よりも前に、安助《あんじょ》(天使)とて無量無数の天人《てんにん》を造り、いまだ尊体を顕し玉わず。上一人《かみいちにん》....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
よ》い。三界六道《さんがいろくどう》の教主、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無量《こうみょうむりょう》、三学無碍《さんがくむげ》、億億衆生引導《おくおくしゅ....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
ぬ。 「よろしい。けっしてもう他人ではない」 涼しき眼《め》と凛々しき眼とは、無量の意を含みて相合えり。渠らは無言の数秒の間に、不能語、不可説なる至微至妙の霊....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
様なことを繰返しつつ幾町かの道を歩いた。詞数こそ少なけれ、その詞の奥には二人共に無量の思いを包んで、極りがわるい感情の中には何とも云えない深き愉快を湛えて居る。....
婦系図」より 著者:泉鏡花
恐ろしく威のある、品のある、眉の秀でた、ただその口許はお妙に肖て、嬰児も懐くべく無量の愛の含まるる。 一寸見には、かの令嬢にして、その父ぞとは思われぬ。令夫人....
薬草取」より 著者:泉鏡花
一 日光掩蔽 地上清涼 靉靆垂布 如可承攬 其雨普等 四方倶下 流樹無量 率土充洽 山川険谷 幽邃所生 卉木薬艸 大小諸樹 「もし憚ながらお....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
が、それを心着いた時は――と云って垂々と額に流るる汗を拭って――ただ一瞬間に千万無量、万劫の煩悩を起した。いかに思い、いかに想っても、この窈窕たる淑女は、正しく....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
卵を硝子の中へ泳がせて、追付け金魚の看板をお目に懸ける。……」 「まったく、懸念無量じゃよ。」と、当御堂の住職も、枠眼鏡を揺ぶらるる。 講親が、 「欣八、抜か....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
できた。死後の世界に於て、一つ一つ階段を登るにつれて、より多く神の愛、神の智慧の無量無辺際であることが判って来たのである。が、われ等の神につきての知識は、それ以....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
を疑わぬ。僕は人の手に作られた石の地蔵に、かしこくも自在の力ましますし、観世音に無量無辺の福徳ましまして、その功力測るべからずと信ずるのである。乃至一草一木の裡....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
「お志の御|回向はの。」 「一同にどうぞ。」 「先祖代々の諸精霊……願以此功徳無量壇波羅蜜。具足円満、平等利益――南無妙……此経難持、若暫持、我即歓喜……一切....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
岸を放れ、 「ああ、良い月だ、妙法蓮華経如来寿量品第十六自我得仏来、所経諸劫数、無量百千万億載阿僧祇、」と誦しはじめた。風も静に川波の声も聞えず、更け行くにつれ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
特性神なり。特性神は、一種特殊の形質を有し、作用を有し、意想行為を有する最上知、無量寿の体をいう。ヤソ教に立つるところの神これなり。普性神は、特殊の性質、作用、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
間数々の小作争議、鉱山争議、工場ストを経験したが、いまのストライキにくらべて感慨無量なものがある。 早大在学中、ふと足尾銅山のメーデーに参加したことが、私を鉱....